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2020.12.17

プリント

ACCESS、Chromium Blinkベースの車載向けハイパフォーマンスブラウザ「NetFront® Browser BE for Car v3.0」ベータ版を提供開始

-ストリーミング配信サービス向けEME/MSEなど最新HTML5規格をサポートし、先進の車載コネクテッドサービスを実現 -

ACCESS Europe GmbH(本社:ドイツ・オーバーハウゼン、CEO:Dr. Neale Foster、以下、ACCESS Europe)は、本日、自動車向けエンターテインメント・メディアソリューションに最適な、最高レベルのセキュリティと最先端の機能を備えた車載向け組み込みブラウザ「NetFront® Browser BE for Car v3.0」ベータ版を発表、提供開始しました。本ブラウザは、Chromium Core(86)をベースに、車載向けの最新規格、セキュリティアップデート、メディア再生、2021年1月に導入されるGoogleサービスの新たなログイン要件等のサポートを提供します。また、ACCESSの車載インフォテインメント(In-Vehicle Infotainment、IVI)システム「ACCESS Twine for Car(以下、Twine4Car)」を介して、インターネットを通じて提供されるメディアコンテンツを車内でシームレスに楽しめるユーザ体験を提供します。

「NetFront Browser BE for Car v3.0」により、先進の車載コネクテッドサービスを実現
「NetFront Browser BE for Car v3.0」により、先進の車載コネクテッドサービスを実現

ACCESS Europe 最高経営責任者(CEO) Dr. Neale Fosterは、
「今やソフトウェアは自動車の中核を成すコンポーネントとなっています。自動車メーカー(OEM)やティア1サプライヤーがSOTA(Software Over-The-Air)対応コネクテッドカーの新時代に成功を収めるには、最新のインターネットのサービス規格に常時対応している必要があります。当社は、『NetFront Browser BE for Car v3.0』により、車内で、Gmail、カレンダー、YouTubeへのアクセスに不可欠な新機能となるGoogleのシングルサインオン(SSO)など、業界の最新規格を自動車メーカーが常にサポートできるように支援します」と述べています。

Fosterはまた、
「YouTubeは、月間20億人以上のログインユーザーを有し、気軽に楽しめるプレミアムコンテンツを豊富に取り揃えており、車内での視聴に最適なアプリです。自動車メーカーにとって、データを基盤に顧客との新たなリレーションを構築し、長期的なサービスベースの収入源を確立する大きなチャンスとなりますが、この実現にはYouTubeの最新サービス規格に対応したソリューションが必須となります。このため、自動車メーカーは自社ブランドのIVIシステムで配信サービスをサポートすることが極めて重要となりますが、当社ソリューションは、こうした自動車メーカーの取り組みを継続的にサポートすることが出来ます」と述べています。

ACCESSは、Chromium Core(86)をベースにした車載ソリューションにより、EME(Encrypted Media Extensions)/MSE(Media Source Extensions)など車載エンターテインメントのサポート、コンテンツの供給、デジタル著作権管理(DRM)といった、メディアプレイヤーを柔軟にサポートするために不可欠な最新のブラウザセキュリティへのアップデートをはじめとする機能を提供します。これにより自動車メーカーは、保守費用を削減し市場投入までの期間を短縮することが可能になるだけでなく、SOTAを利用した定期的なアップデートにより自社の自動車を常にセキュアで最新の状態に保つことが出来ます。

「NetFront Browser BE for Car v3.0」は、国際規格に準拠したソフトウェア開発におけるACCESSの長年の実績をベースに構築されています。ACCESSのブラウザは、全世界で累計15億台以上の機器に搭載されています。

    車載向け「NetFront Browser BE for Car v3.0」の主な特長は以下のとおりです。
  • Googleのシングルサインオンのサポートにより、車内でGmail、カレンダー、YouTubeなどのGoogleサービスへのアクセスが可能
  • 最新のセキュリティパッチとコンテンツ互換性の担保により、最新のHTML5、CSS、JavaScriptをサポート
  • セキュアなマルチプロセスアーキテクチャにより、サンドボックスとOSレベルで保護し、悪意あるアプリや劣悪なアプリから最大限に防御
  • 市場実証済みのDRMへの統合により、TEE(高信頼実行環境)を含むWidevineおよびPlayReadyをサポート
  • Android、Linux、およびQNXをはじめとする組み込み車載OSをサポート
  • オープンなメディアプレイヤーAPIで、システムオンチップ(SoC)ベンダー、業界標準プレイヤー、またはGStreamer、FFmpeg、ExoPlayerといったオープンプロジェクトによる先進のメディアプレイヤーとの統合を実現

「NetFront Browser BE for Car v3.0」ベータ版は現在テスト用に提供しており、一般提供開始は2021年第1四半期を予定しています。

「NetFront® Browser BE」について
Chromium Blinkコアエンジンをベースとした高機能HTML5ブラウザで、ハイエンド組み込み機器のマルチコアCPU/GPUといったハードウェア資源を最大限に活用できる構成を実現しています。15億台を超える豊富な出荷実績を誇る組み込みブラウザのノウハウが集約されており、組み込み機器に最適なインターフェース設計が施されています。4Kデジタルテレビ、セットトップボックス(STB)、車載インフォテインメントシステム(IVIシステム)、ゲーム機、複合機など、多彩な組み込み機器向けブラウザとして採用されています。
https://www.access-company.com/products/browser/netfront-browser-be/

■株式会社ACCESSについて
ACCESS(東証一部:4813)は、1984年の設立以来、独立系ソフトウェア企業として、世界中の通信、家電、自動車、放送、出版、エネルギーインフラ業界向けに、モバイル並びにネットワークソフトウェア技術を核とした先進のITソリューションを提供しています。累計搭載実績15億台を超えるモバイルソフトウェアおよび約350社の通信機器メーカーへの採用実績を誇るネットワークソフトウェアにおける開発力・ノウハウを活かし、現在、組み込みとクラウド技術を融合したIoTソリューションの開発・事業化に注力しています。アジア、米国、ヨーロッパ地域の子会社を拠点に国際展開も推進しています。
https://www.access-company.com/

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