「NetFront® Agent」は、異なる通信プロトコルのネットワークを中継するノードとなるIoTゲートウェイ機器上で動作する、
世界最小クラスのマネージドコンピューティングエンジンです。
IoTゲートウェイに、さまざまな機器からのデータの収集・出力をはじめ、セキュリティ、FOTA(Firmeware On-The-Air)、
ハートビートといったゲートウェイ自体の遠隔管理などインテリジェント機能を付加します。
また、NetFront Agentは、データ処理をゲートウェイ側で行いクラウドインフラへの負荷を減らす
エッジコンピューティング技術としても活用できます。
NetFront Agentは、世界中で累計搭載15億台を超える豊富な市場実績を誇る組み込みシステム向けブラウザ
「NetFront® Browser」の独自エンジンをベースに開発され、以下を特長としています。
JavaScript実行環境としては世界最小クラスのプログラム領域約4MB、ヒープ領域約4MBで動作します。Node.js(v8)やPhantomJS(JavaScriptCore)などのオープンソースのJavaScriptエンジンでは実現できない省メモリモジュールです。
NetFront Agentのモジュールは、個別のプラットフォーム環境に依存するプログラムコードを含みません。個別の環境依存がないため、さまざまなIoT機器への移植が容易です。
個別の環境依存がないため、さまざまなプロトコル、センサー・デバイスへの対応が容易で、あらゆるクラウド基盤との連携が可能です。
開発効率の高いJavaScriptでの開発が可能なため、開発コストを低減できます。ゲートウェイ自身の制御とゲートウェイにつながる先のセンサー類の制御もJavaScriptで行うことができます。
NetFront AgentによってIoTゲートウェイをインテリジェント化することで、
家庭や工場、商業施設などに設置された機器をスマート化し、さまざまな付加価値サービスの提供が可能になります。
NetFront AgentをケーブルTV事業者のセットトップボックスに搭載しIoTゲートウェイ化、家電・センサー・スマートメーターなどのIoT機器からのデータを、BLE・Wi-SUN※1・Wi-Fi・ECHONET Lite※2・EnOcean※3といった異なる無線通信規格を通じて集約、これらIoT機器の電気消費量などの監視・可視化・制御を行います。
外出中スマホから、セットトップボックスを介してテレビやエアコンなどの遠隔操作も可能になります。
工場内に設置されたIoTゲートウェイにつながる機器の稼働状況を、オフィスのPCで確認したり、機器の自動保守点検・故障予知、工場の生産性向上なども、容易に、迅速に、低コストで実現します。