株式会社ACCESS(本社:東京都千代田区、代表取締役社長:室伏 伸哉、以下ACCESS)は、本日、米ケーブルテレビ大手のComcast Corporation(本社:米国、Chairman and CEO:Brian L. Roberts、以下コムキャスト)からリファレンス・デザイン・キット(RDK)ソフトウェアのライセンス供与を受け、DLNA Premium Video規格とHTML5に対応した次世代の映像コンテンツサービスの開発ならびに実装を強力に推進していくことを発表しました。
コムキャストのRDKは、セットトップボックス(STB)の開発時間を半減し、マルチスクリーン上での表現力豊かな映像コンテンツの視聴体験を、より迅速に市場投入することを可能にします。RDKはまた、IPまたはハイブリッドSTBとビデオゲートウェイ装置のいずれにも共通するフレームワークを提供します。
ACCESSのDLNA※1ソリューション「NetFront® Living Connect」と、HTML5ブラウザ「NetFront Browser NX 3.0」は、共にDLNA Premium Video規格に対応しており、かつ米連邦通信委員会(FCC)のIP接続基準を満たしています。ケーブルTV事業者は、コムキャストとACCESSのソリューションを併せて採用することにより、安全性が高く他のシステムとの相互運用も可能であり、かつFCCの基準も満たした、次世代TV特化型のマルチルームならびにマルチスクリーン・サービスを開発できるようになります。
ACCESS取締役 兼 最高技術責任者 石黒 邦宏 は、
「『RDK』は、最先端のTVサービスの業界標準を模索している事業者に機能性や相互運用性をもたらすエコテシステムの要になりつつある、との見方が高まっています。ACCESSのソリューションにより、米国のケーブル事業者は、RDKの実装、並びに新しいマルチルームやマルチスクリーン・サービスの開発が可能になるだけでなく、FCCが定めるIP相互運用性の基準にも対応することができます」と述べています。
NetFront Living Connectについて
「NetFront Living Connect」は、スマートフォン、携帯電話、デジタルカメラ、プリンタ、DVDプレーヤー、デジタルテレビ、STB、ネットワーク接続ストレージ(NAS)などのさまざまな情報機器上で、コンテンツの共有、再生、コントール等を迅速かつ効率的に行うことができる、業界をリードするDLNAソリューションです。これまで世界中の主要メーカのさまざまなDLNA対応情報家電機器に搭載された実績を有しています。「NetFront Living Connect」は、DNLA Premium Videoの規格に準拠すると共に、先進のHTML5対応RUI技術にもいち早く対応しています。
「NetFront Browser NX」について
「NetFront Browser NX」は、最先端のWeb技術を備えたプラットフォーム非依存のHTML5 対応WebKitブラウザです。Canvas に加えて、CSS 3D Transforms、CSS FilterやCSS writing-modeなどをサポートし、HTML5の持つ最新のウェブ体験を提供します。また、RUI に加えて、マルチスクリーンの主要な構成要素となるWeb Socketにも正式に対応し、Webのリアルタイム性・双方向性を備えた、サービス/ユーザーインターフェイス(UI)の検索、アプリケーション内通信、マルチスクリーン対応のUIを実現しています。これにより、放送・通信事業者や機器メーカは、ホームネットワーク環境にある複数の機器を対象に、直感的なUIとサービスをシームレスに提供することが可能となります。
■株式会社ACCESSについて
ACCESS(東証マザーズ:4813)は、1984年の設立以来、独立系ソフトウェア企業として、世界中の通信、家電、放送、出版、エネルギーインフラ業界向けに、モバイル並びにネットワークソフトウェア技術を核とした先進のITソリューションを提供しています。累計搭載実績10億台突破のモバイルソフトウェア、並びに世界中の通信機器メーカなどへの豊富な採用実績を誇るネットワークソフトウェアにおける開発力とノウハウを活用して、現在、クラウドを介してスマートデバイス上で多彩なサービスを実現するHTML5ベースのアプリケーション、並びにネットワーク仮想化(SDN)等の先進のネットワーク技術の開発・提供に注力しています。アメリカ、アジア、ヨーロッパ地域の子会社を拠点に国際展開も推進しています。詳細は、https://www.access-company.com/をご覧ください。