株式会社ACCESS（本社：東京都千代田区、代表取締役社長：室伏 伸哉、以下ACCESS）は、電子書籍標準規格団体IDPFが主催するEPUB 3普及のためのワーキンググループ「Readiumプロジェクト」が、この度、非営利電子書籍規格ライセンス団体「Readiumファウンデーション」として法人化されたのに伴い、本ファウンデーションに加盟したことを発表いたしました。ACCESSは、昨年2月の発足以来、「Readiumプロジェクト」のメンバーとして、EPUB 3の仕様策定や開発などに貢献してまいりました。今後は、「Readiumファウンデーション」のメンバーとして、EPUB 3リファレンス・ビューワである「Readium」の商用化に向けて尽力してまいります。
「Readiumファウンデーション」は、「Readium」のライセンスを管理し、ブラウザ・プラグイン上で動作するEPUBビューワ「Readium Web」およびビューワ・プラットフォーム「Readium SDK」を開発し、普及させていくことを目指しています。ACCESSは、「Readiumプロジェクト」に自社開発の「NetFront® BookReader EPUB Edition」のエンジンを提供し、「Readium」の開発に貢献してまいりました。「Readiumファウンデーション」では、SDK技術の機能強化と販売に携わってまいります。
>「NetFront BookReader EPUB Edition」は、EPUB 3に準拠し、日本語組版の特徴である縦書きやルビ表記、禁則処理といった複雑な日本語表現を忠実に再現できます。また業界標準のレンダリングエンジンである WebKit を利用することにより、HTML5ベースの次世代リッチメディアコンテンツへも対応可能です。
IDPF事務局長のビル・マッコイ氏は、
「ACCESSは、日本語表現やUI（User Interface）の多国語化で『Readium』の開発に多大な貢献をしました。今後も、『Readiumファウンデーション』において、中核的な役割を担うことを期待しています」と述べています。
ACCESS 取締役 兼 最高技術責任者(CTO) 石黒 邦宏は、
「当社は、世界中のエンドユーザの皆様に快適な電子書籍の閲覧環境をいち早く提供できるように、オープンソースをベースに、当社独自の技術を組み合わせた先進のソフトウェア・ソリューションの開発に注力しています。ACCESSが展開しているマルチプラットフォーム対応の電子書籍ソリューションの経験を活かし、引き続き『Readium』の普及拡大に貢献してまいります」と述べています。
「Readiumファウンデーション」、「Readium Web」および「Readium SDK」に関する詳細は、Readiumファウンデーション公式サイトhttp://readium.orgをご覧ください。
「NetFront BookReader EPUB Edition」とは：
ACCESSのソフトウェア技術と、電子出版ソリューションにおける日本語組版の表現ノウハウを駆使して開発された、マルチプラットフォーム対応のEPUB電子書籍ビューワです。これまでのグローバル標準仕様であったEPUB2.0.1仕様に加えて、最新のEPUB 3.0仕様をサポートし、縦書き、ルビ、禁則といった、複雑な日本語組版を表現する事が可能となります。また、WebKitをベースとしていることにより、HTML5やJavaScriptを用いた多彩なコンテンツ表現にも対応しており、電子書籍コンテンツの中に埋め込まれた、音声や動画、アプリケーションなどのリッチメディアを、快適に楽しむことが可能となります。
■株式会社ACCESSについて
ACCESS（東証マザーズ：4813）は、1984年の設立以来、独立系ソフトウェア企業として、世界中の通信、家電、放送、出版、エネルギーインフラ業界向けに、モバイル並びにネットワークソフトウェア技術を核とした先進のITソリューションを提供しています。累計搭載実績10億台突破のモバイルソフトウェア、並びに世界中の通信機器メーカなどへの豊富な採用実績を誇るネットワークソフトウェアにおける開発力とノウハウを活用して、現在、クラウドを介してスマートデバイス上で多彩なサービスを実現するHTML5ベースのアプリケーション、並びにネットワーク仮想化（SDN）等の先進のネットワーク技術の開発・提供に注力しています。アメリカ、アジア、ヨーロッパ地域の子会社を拠点に国際展開も推進しています。詳細は、https://www.access-company.com/をご覧ください。
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