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- ACCESSとOKI ACCESSテクノロジーズiPhone、Android™、Windows Mobile®上で本格的なIP電話サービスを実現するソフトウェア「NetFront® IP-Phone」を共同開発
株式会社ACCESS(本社:東京都千代田区、代表取締役社長:鎌田 富久、以下ACCESS)とACCESSと沖電気工業株式会社(本社:東京都港区、代表取締役社長:川崎 秀一、以下OKI)により設立されたジョイントベンチャー、株式会社OKI ACCESSテクノロジーズ(本社:東京都千代田区、代表取締役社長:中澤 修、以下OKI ACCESSテクノロジーズ)は、iPhone、Android™、Windows Mobile®の3つのメジャースマートフォンOS上で3GやWiFi※1に適合した本格的なIP電話サービスを実現するソフトウェア、「NetFront® IP-Phone 」を共同開発しました。同ソフトウェアはACCESSのグローバルな販売網を介して、国内外の主要通信事業者やIP電話事業者、サービスプロバイダに向けて6月より提供開始されます。
スマートフォンを用いたIP電話サービスは、ワイヤレスブロードバンドサービスおよびスマートフォンの普及とともに、現在、国内外で高い注目を集めています。IP電話機能を実現するアプリケーションを端末側に搭載するだけで、安価な通話サービスが可能となるため、ユーザー側のみでなく、事業者側にとっても、ユーザー獲得につながる訴求力のあるサービスとして、期待されています。今後、3.9Gサービスが開始されれば、さらに高品質な音声サービスが可能となるため、同サービスの普及は飛躍的に拡大するものと見込まれています。今年3月の米国調査会社In-Statの発表によると、携帯端末上でIP電話サービスを利用するユーザーは2013年までに2億8,800万人に達し、同市場規模は352億ドルまで拡大すると予測されています。
「NetFront IP-Phone」は、このような中、ACCESSとOKI ACCESSテクノロジーズが共同開発した、3GやWiFiなどの特性に適合した本格的なスマートフォン向けIP電話ソフトウェアです。主要な業界標準に準拠し、ベースとなる標準ミドルウェアの提供から実装までトータルでサポートします。また独自サービスの実装も可能なため、通信事業者やIP電話事業者、サービスプロバイダは、同ソフトウェアを採用することにより、開発や実装に掛かるコストを抑えつつ、競争力のある高品質なスマートフォン向けIP電話サービスを迅速に市場投入することが可能となります。
さまざまなサーバとの相互接続が可能
「NetFront IP-Phone」は、3GPP(Third Generation Partnership Project)※2、OMA(Open Mobile Alliance)※3、IETF(Internet Engineering Task Force)※4などに準拠したインタフェースを採用し、特定のサービスがバンドルされていないため、業界標準に準拠したさまざまな事業者のIP電話サーバとの相互接続が可能です。また、要望に応じて事業者の独自仕様サーバとの接続にもカスタマイズすることが出来ます。
3つのメジャーなスマートフォンOSをサポートする高品質なIP電話ソフトウェア
同ソフトウェアは、iPhone、Android、Windows Mobileの3つのメジャーなスマートフォンOS上に同一のデザインコンセプトに基づき設計されています。ベースとなるIMSフレームワークには両社の共同開発による先進のソフトウェア「NetFront® IMS Client Package」(2006年発表)を、標準UI(User Interface)には携帯端末のユーザエクスペリエンスにおいて豊富な実績を有するACCESSの技術が採用され、快適なIP電話環境を提供しています。IMSフレームワークにはまた、OKIの「eおとエンジン®」※5がVoIP(Voice Over IP)メディア制御として搭載されていますので、IPネットワーク上で従来の電話音質を越えた臨場感ある音声通話を実現できます。
独自のIP電話サービスの実装を可能とする優れた拡張性
「NetFront IP-Phone」のアーキテクチャーは、拡張性の高いモジュール構成であるため、事業者はIP電話サービスの独自仕様や他のサービスとの連携などを実現することが可能です。またアプリケーション部分もAPIとして提供が可能ですので、独自のUIをカスタマイズして実装することも可能です。
評価用サーバの提供
「NetFront IP-Phone」とともに、サービス開始前に検証するための評価用サーバも提供可能です。事業者は、検証に掛かるコストを削減し、時間を短縮することができます。
ACCESS 代表取締役社長 鎌田富久は、
「OKI ACCESSテクノロジーズのIMS技術、ACCESSのモバイルソフトウェア技術、OKIの高品質なIP電話技術を融合した本格的なスマートフォン向けIP電話ソフトウェアを発表できることを、非常に嬉しく思います。ACCESSは、今後とも、OKI ACCESSテクノロジーズ、OKIの協力のもと、業界にとって新たなビジネス機会の創出となるような先進的なマルチメディア・コミュニケーションの世界を開拓してまいります」と述べています。
OKI ACCESSテクノロジーズの代表取締役社長 中澤 修は、
「当社は、設立以来、OKIの情報通信技術とACCESSのモバイルソフトウェア技術の融合により、高付加価値機能を実現するIMSソリューションの開発に注力しています。この度、ACCESSと共同開発した『NetFront IP-Phone』が、IP電話機能の携帯端末への普及を加速させるものと確信しています」と述べています。
OKIの常務執行役員 通信システム事業本部長 西郷 英敏氏は、
「当社は、夢や希望が現実のものとなる情報社会の実現に向けて、これまで技術革新を推進してきました。この度、こうした当社のビジョンを具現化した『eおと』技術が、本格的なIP電話ソフトウェアの実現に貢献することができ非常に光栄に思います。今後とも、当社は、ACCESSとOKI ACCESSテクノロジーズとともに、より豊かなユビキタス社会の構築に尽力してまいります」と述べています。
なお、ACCESSとOKI ACCESSテクノロジーズは今後、同ソフトウェアを、他のスマートフォンや情報家電機器のプラットフォームへも対応させて行く予定です。
■株式会社ACCESSについて
ACCESSは、国内外の通信、家電、放送、エネルギーインフラ業界向けに、モバイルソフトウェア技術をベースとした先進のITソリューションを提供する、グローバル企業です。携帯端末・情報家電向けブラウザ「NetFront® Browser」や、携帯端末向けプラットフォーム「ACCESS Linux Platform™」、通信インフラ機器向けプラットフォーム「ZebOS®」など、柔軟かつ拡張性が高いテクノロジにより、通信事業者、メーカー顧客などの次世代端末の開発やインフラ構築を速やかに実現します。また2008年より出版プラットフォームビジネスを展開し、携帯端末向け電子出版物販売サイト「Booker’s®」の運営や出版物の電子化サービスなど、アプリケーション上で動作する魅力的なサービスの拡充に注力しています。2001年には東証マザーズに株式を公開(4813)し、現在、アメリカ、アジア、ヨーロッパ地域の子会社を拠点に国際展開も推進しています。
■株式会社OKI ACCESSテクノロジーズについて
OKI ACCESSテクノロジーズは、IMSとFMC市場のリーディングカンパニーを目指しACCESSとOKIにより、2005年11月に設立されたジョイントベンチャーです。OKIの高品位なIP音声・映像技術を、ACCESSのモバイル・ネット家電向けソフトウェアプラットフォーム「NetFront」に統合することで、データ・音声・映像を融合するトリプルプレーを実現し、今後成長が期待されるIMSやFMC市場に対して、最先端のソリューションを提供します。http://www.oki-access.com
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