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プレスリリース

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2006.10.02

プリント

STマイクロエレクトロニクスとACCESSはARIB規格準拠のBMLブラウザを搭載した日本市場向けデータ放送対応デジタルTVソリューションを開発

STマイクロエレクトロニクス(NYSE:以下ST)と株式会社ACCESS(以下ACCESS)は、STの高性能HDTVデコーダ『STi7710』に、ACCESSのデジタル・データ放送用ソフトウェア『NetFront® DTV Profile』のBML※1Editionを搭載した、高機能かつ低価格な日本市場向けデータ放送対応デジタルTVソリューションを開発しました。STとACCESSは、このソリューションのデモンストレーションを2006年10月3日から7日まで千葉、幕張メッセで開催されるCEATEC JAPAN 2006会場のSTブース(Hall-8 No.8C53)内において日本で初めて一般公開します。

日本では、総務省により2011年7月の地上アナログ放送から地上デジタル放送への完全移行が決定されています。これに伴い、現在約1億台と推測されている既存のアナログTVは全てデジタル化が必要なため、デジタルTV普及を促進するソリューションが待ち望まれています。この要望に対応するためTVメーカーは、Time-to-marketを実現するデジタルTVターンキー・ソリューションを必要としています。さらに、デジタルTVを介した双方向サービスに対するニーズ拡大も見込まれています。

デジタル放送の大きな特徴として、高品質な動画と音声による放送に加え、文字や画像によるデータ放送の提供が挙げられます。日本では、全放送事業者が、データ放送のコンテンツをXMLをベースに開発されたBMLという記述言語で作成しています。BMLブラウザの搭載により、映像とデータ放送の同時表示および番組内で実施されたアンケート回答などの双方向サービスが可能になります。

通常、デジタルTV/セット・トップ・ボックス(STB)へのBMLブラウザ搭載は、システム・メーカーがミドルウェア・サプライヤと共に開発を行うため、システム・メーカーにおける多大なリソース投入が不可欠です。今回、STとACCESSは、HDTVデコーダにBMLブラウザを搭載したソリューションを提供することにより、システム・メーカーの開発期間短縮およびコスト削減、さらに国内のデジタルTV普及促進に貢献します。

STの『STi7710』は、高性能CPUを搭載し、HDTVに必要な全てのビデオ・オーディオ・デコーダ機能を集積した、低コストなシングル・チップ・デコーダです。『STi7710』は、欧州、米国、日本、中国の規格に対応したこれら機能に加え、日本独自のデジタルTV規格に準拠したMulti2デスクランブラ、およびAACオーディオ・デコーダを搭載しています。さらに、『STi7710』は、高性能2Dグラフィック・アクセラレータの搭載により、CPUパワーを消費せずに効率的なグラフィック合成が可能です。

ACCESSの『NetFront DTV Profile』は、ARIB※2で策定しているBS、CSおよび地上デジタル・データ放送に対応したBMLブラウザおよび日本国内向け各種双方向サービスに対応可能なHTMLブラウザです。『NetFront DTV Profile』は、BMLブラウザとHTMLブラウザの同時表示/切り替え表示など多彩な実装が可能です。

今回の発表に際し、STの日本法人の代表取締役社長であるマルコ・カッシスは、次のようにコメントしています。
「独立系半導体メーカーとミドルウェア・サプライヤが協力して、HDTVデコーダへのBMLブラウザの搭載を行うことには非常に重要な意味があります。これにより顧客は、BMLブラウザ搭載システムの開発に必要な膨大なリソースを削減でき、容易かつ迅速な製品開発が可能になります。数多くのBMLブラウザ搭載実績を誇るACCESS社と共にこのソリューションを実現したことにより、日本のデジタルTV/STB市場におけるSTのプレゼンスが更に拡大できると考えています。」

ACCESSの代表取締役社長 兼 最高経営責任者である荒川 亨は、次のようにコメントしています。
「この度、デジタルTV/セット・トップ・ボックス(STBの)グローバル市場でトップシェアを持つST社と日本向けデジタルTVソリューションを開発し、地上デジタル放送対応機器をより効率よく市場へ投入できることに貢献でき、嬉しく思います。ACCESSは、デジタルテレビをユビキタス世界における重要なプラットフォームとして位置付け、デジタル放送市場に向けさまざまな製品を提供しつづけています。ACCESSは今後、この分野をさらに強化し、ST社と共に、日本にとどまらず世界市場への展開を推進していきたいと考えています。

  1. 『BML』Broadcast Markup Languageの略。日本の地上波デジタル放送用ミドルウェア。
  2. 『ARIB(アライブ)規格』社団法人電波産業界(Assosication of Radio Industires and Business)により策定された標準規格

■STマイクロエレクトロニクスについて
STマイクロエレクトロニクスは、多種多様な電子機器向けに半導体製品やソリューションを開発・提供する世界的な総合半導体メーカーです。STは、他社の追随を許さない高度なシリコン技術とシステムノウハウを擁しており、幅広いIP(Intellectual Property)ポートフォリオ、戦略的パートナーシップ、大規模な製造力との組合わせにより、SoC(システム-オン-チップ)技術に関し世界的リーダーとしての地位を確立しています。またSTの半導体製品は、市場における技術やシステムのコンバージェンス化を促進するために重要な役目を果たしています。STは、ニューヨーク証券取引所(NYSE:STM)、パリ証券取引所(Euronext Paris)とミラノ証券取引所に上場されています。2005年の売上は88.8億ドルで、純利益は2億6600万ドルでした。さらに詳しい情報はSTのホームページをご覧ください。
ST日本法人 https://www.st.com/content/st_com/ja.html
STグループ(英語)https://www.st.com/content/st_com/en.html

■ACCESSについて
ACCESSは、情報家電向け組み込み型インターネットソフトの分野で市場をリードしています。「NetFront Browser」を始め、Palm OS、ACCESS Linux Platformなど、柔軟かつ拡張性が高いテクノロジーを提供し、次世代端末の速やかな市場投入を実現可能としています。2001年2月26日には東証マザーズに株式を公開(4813)、米国のPalmSource,Inc.をはじめ、アジアと欧米に全29の子会社を運営し国際展開にも注力しています。
http://www.access.co.jp/

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STマイクロエレクトロニクス(株)
コーポレート コミュニケーション部 船越 / 内芝
TEL:03-5783-8220
FAX:03-5783-8229

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STマイクロエレクトロニクス(株)
Consumer & Communication ビジネスユニット TV&STB製品部
TEL:03-5783-8340
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グローバルコーポレートコミュニケーション部 村瀬
TEL:03-5259-3685
FAX:03-3233-0222

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FAX:03-5259-3544

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