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プレスリリース

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2003.05.07

プリント

ACCESS、南米Telcel BellSouthの3Gサービス向けにコンテンツ課金サーバから携帯端末側ソフトウェアの仕様策定までトータルソリューションを提供

~ 同サービス向けGTRAN社製携帯電話にACCESSの最新ブラウザとJava実行環境が搭載 ~

【東京発】
株式会社ACCESS(本社:東京都千代田区、代表取締役社長:荒川 亨)は、この度、南米ベネズエラの通信事業者「Telcel BellSouth」が、サービスを開始したCDMA2000 1xRTTネットワーク上での3Gサービス向けに、トータルソリューションを提供したことを発表致しました。

Telcel BellSouthは、BellSouth Internationalのベネズエラ子会社で、350万人の加入者を有する大手通信事業者です。ACCESSの米子会社、ACCESS Systems America Inc.は、Telcel BellSouthとの間に交わされた契約に基づき、コンテンツ課金サーバシステム「PCSS」やWAP2.0準拠のHTTPプロキシサーバ「HIP」、携帯端末側ソフトウェアの仕様策定などシステム全体のコンサルティングを含むトータルソリューションを提供致しました。

また、移動機メーカーである米GTRAN Wireless社の子会社、GTRAN Korea社製Telcel BellSouth 3Gサービス向け携帯電話「Avantg GCP-4000」にACCESS製最新ブラウザ「NetFront®v3.0」とJava実行環境「JV-Lite®2 Wireless Edition」(J2ME CLDC 1.0+MIDP)が搭載されました。

ACCESSの代表取締役社長 兼 CEOの荒川 亨は、
「この度、Telcel BellSouth社の南米での3Gデータサービス開始に貢献でき大変嬉しく思う。コンテンツ課金サーバシステムだけでなく、仕様策定コンサルティングや端末用ブラウザをトータルで提供することが、Telcelの3Gサービス開始時の円滑化に貢献したことと確信している。」と述べています。

尚、現段階では、本件が今期の業績に与える影響は軽微ですが、見通しが明らかになり次第、発表いたします。

■PCSSについて
PCSSは2.5Gや3Gネットワーク及びサービス向けコンテンツ課金サーバで、通信事業者はPCSSを導入することで、ダイナミックコンテンツやJavaアプリケーション、着メロやMMSなどコンテンツプロバイダーが提供する有料コンテンツに対する課金が容易に行え、エンドユーザーは、プリペイド方式、請求書ベースの両方で支払うことが可能です。通信事業者が有料コンテンツの課金システムを運用し、エンドユーザーが有料コンテンツサイトへ接続、またそのコンテンツを購入することで、データ通信使用量は1ユーザー当たり平均して20%から25%増の効果があるとされ、通信事業者の利益拡大に貢献致します。

■NetFront v3.0について
NetFront v3.0は、PDA、ゲーム機、デジタルカメラ、デジタルテレビ、携帯電話端末など、Non-PC情報家電向けブラウザNetFrontの最新バージョンで、CSS(カスケーディング・スタイルシート)、DHTML(ダイナミックHTML)をはじめとする、W3C(ワールドワイドWEBコンソーシアム)最新推奨仕様に準拠するなど、ハードウェア資源の限られたNon-PC端末において、パソコンと同等のインターネット閲覧環境を実現しています。シャープ製PDA「ザウルスSL-A300/B500/C700」やソニー製PDA「クリエ PEG-NX70V/NX60」米通信事業者Sprint向け三洋製携帯電話などにも採用、Palm Source社へはPalmOS用ブラウザ向けにそのコアテクノロジーを提供しています。またPocketPC端末向け「NetFront v3.0 for PcketPC」の販売も日米のソフトウェア販売サイトにて行っており、広く全世界の方にお使い頂いております。

■JV-Lite 2について
JV-Lite2はSun Microsystemsが認定する組み込み機器向けJava実行環境です。14以上のOEMメーカーにライセンスを供与、200万コピー以上の出荷実績を有するオリジナル(クリーンルーム)実装のJavaモジュール「JV-Lite」の実績をベースに開発されました。JV-Lite2はメモリやCPUパワーが限られたシステムにあわせて最適化されており、Linux、VxWorks、μITRON、Pocket PC等の各種OS上で動作します。Sun Microsystemsが提唱する組み込み向けのJavaには、JDK 1.1をベースにしたPersonalJavaと、Java2 Platform Micro Edition(J2ME)があります。PersonalJavaは、多くのJDK 1.1ベースのJavaアプリケーション及びアプレットに対応するJava仕様であり、J2MEはConnected Limited Devices Configuration(CLDC)というカテゴリで携帯電話などに向けたJava 仕様になっています。ACCESS のJV-Lite2は現在、それぞれの仕様に準拠した次のようなラインアップを用意しています。

  • JV-Lite2 Wireless Edition:
    J2ME CLDC 1.0+Profiles(MIDP 1.0a版とDoJa版あり)互換
  • JV-Lite2 Personal Edition:
    PersonalJava 1.2a互換

■Tecel BellSouthについて
Tecel BellSouth は、BellSouth International社の子会社として10年前にベネズエラに創設され、350万人以上の加入者を有し、人口密集地域の98%をカバーする大手無線通信事業者です。携帯電話だけでなく、国内・国際通信やインターネット接続業務、無線データ通信や自動車位置通知サービスなど幅広いサービスを展開、ベネズエラにおけるプリペイド通話システムの先駆企業でもあります。

■GTRAN Wireless Inc.について
GTRAN Wirelessは、2.5Gや3G、Wi-Fi(802.11b)ネットワーク向けのPCカードや固定端末、携帯電話などを開発、販売している高速無線データ通信ソリューションの世界的リーダー企業です。1999年に創立、米カリフォルニア州ニューバリーの本社のほかに、カナダや韓国にも子会社を運営しています。韓国子会社、GTRAN Korea, Incは携帯電話機「Avantg」シリーズを製造、販売しています。

■株式会社 ACCESS及び海外子会社について
ACCESSは、情報家電向け組み込み型インターネットソフトの分野で市場をリードする研究開発型企業で、カリフォルニア州フリーモントに米子会社、ACCESS Systems America, Inc、ドイツ・オーバーハウゼンにヨーロッパ子会社、ACCESS Systems Europe GmbH、また中国・北京に中国子会社、ACCESS China Inc.を有し、韓国や台湾、スペインにも現地連絡事務所を運営するなど国際展開にも注力しています。同社の情報家電向けブラウザソフト「NetFront®」は、テレビ、セットトップボックス、ゲーム機、PDA、ワープロ、カーナビ、ウェブ電話、専用端末などを中心に、国内外の主要メーカー多数に採用されています。また、小型情報機器向けのマイクロブラウザ「Compact NetFront®」は、NTTドコモのiモード向け端末などを出荷しているメーカー多数に採用されています。現在、80以上の主要メーカーから約230機種、8590万台のNetFront、Compact NetFront搭載製品が出荷されています。(2003年2月末現在)
なお、ACCESSは2001年2月26日に東証マザーズに株式公開しております。

  • NetFront及びCompact NetFrontは、株式会社ACCESSの日本国における登録商標です。
  • Java及びすべてのJava関連の商標及びロゴは、米国及びその他の国における米国Sun Microsystems, Inc. の商標又は登録商標です。
  • 「iモード」は株式会社NTTドコモの登録商標です。*その他、文中に記載されている会社名、商品名は各社の商標または登録商標です。