IP Infusion(本社:米国カリフォルニア州、最高経営責任者:Tom Savoie)は、本日、同社のネットワークオペレーティングシステム(OS)「OcNOS®」を拡張し、Broadcomの次世代102.4 Tbps単一チップ帯域幅を実現するイーサネットスイッチシリコン「Tomahawk 6®」をベースとしたオープンプラットフォームに対応させる計画を発表しました。既存の対応済みの40以上のオープンハードウェアプラットフォームに「Tomahawk 6」ファミリーを追加することで、ハイパースケーラーやネオクラウド事業者、データセンター事業者に対し、データセンターにおけるScale Up、Scale Out、Scale Across(サイト間スケール)の各ネットワーク展開に対応した統合されたネットワーク運用環境を提供し、運用を簡素化するとともに運用コストの削減を実現します。
Broadcomの「Tomahawk 6」は、量産化初の102.4 Tbps対応イーサネットスイッチ向けシリコンです。「Tomahawk 5」と同じ64ポートのネイティブポート構成を維持しながら、1ポート当たりの帯域幅を最大1.6 Tbpsに引き上げ、スイッチファブリック全体の帯域幅を2倍に拡大します。一方、「OcNOS」は、対応する各オープンハードウェアプラットフォームで一貫した運用環境を提供します。
AIネットワーキング・クラスターの大規模化が急速に進むなか、ネットワークインフラやデータセンター事業者は、電力消費量や設置スペースを比例的に増やすことなく、拡大する通信需要に対応できるネットワークファブリックの構築が求められています。しかし、現在主流の51.2 Tbpsクラスのファブリックと800 Gbps接続を採用したスパインスイッチでは、こうした需要への対応に限界があります。同等の容量を持つスイッチを追加すると、レイテンシー(遅延)や消費電力、設置スペースが増大します。また、リンク間での輻輳が発生すれば、AIの学習ジョブ全体が停滞するおそれがあります。
「Tomahawk 6」ベースのスイッチ対応「OcNOS」により、ハイパースケーラーやネオクラウド事業者、データセンター事業者は、ネットワークファブリックの容量を2倍に拡大するとともに、ネットワーク階層を集約し、計算資源の規模が拡大する場合においても、ロスレスな通信環境を維持することが可能になります。さらに、Scale Up、Scale Out、Scale Acrossの各構成で、共通のオープンネットワークOSと運用モデルを利用することができます。
大規模AIネットワークにおいて、レイテンシ(遅延)はGPUの計算能力を左右する重要な制約要因となりますが、Broadcomの「Tomahawk 6」プラットフォーム上で動作する「OcNOS」は、アーキテクチャレベルでこの課題を解決するよう設計されています。200GbEポートを512ポート備えた「Tomahawk 6」スイッチは、Scale up領域において最大512個のアクセラレーターを1ホップで接続することができます。また、Scale Out構成では、最大128,000基のXPUで構成されるクラスターを、2階層のリーフ・スパイン構成で構築でき、従来世代のネットワークファブリックで必要とされていたスーパースパイン層を省略できます。ネットワーク階層をフラット化することで、通信ホップ数と光トランシーバーの使用数を削減し、AIジョブの完了時間をより予測しやすくします。
「OcNOS」は、2027年のリリース開始時に、ネイティブ1.6 Tbpsイーサネットインターフェイスへの対応を予定しています。プラットフォームの構成に応じて、1台のスイッチ当たり最大64ポートの1.6 TbEをサポートする計画です。これにより、より高速なリンクへのトラフィック集約を促進し、次世代の1.6T光トランシーバーやAIアクセラレーターに対応するネットワーク構築を支援します。
Scale Up、Scale Out、Scale Acrossの各領域で実現する価値IP Infusion チーフプロダクト・マーケティング責任者(CPMO)Miguel Alonsoは、
「最先端のスイッチシリコンには、最もオープンなネットワークOSがふさわしいと考えています。『Tomahawk 6』上で動作する『OcNOS』は、低レイテンシー、低TCO、そしてベンダーやハードウェアの選択における高い自由度を提供します。これにより、お客様はコストの予測可能性を維持しながら、自らの戦略に沿ってAIインフラの処理能力を拡張できます。また、ハイパースケーラー、ネオクラウド事業者やデータセンター事業者は、Scale Up、Scale Out、Scale Acrossに共通のネットワーク運用モデルを適用することで、運用の簡素化と効率化を実現できます」と述べています。
IP Infusionは、「NANOG 98」(2026年10月19日~21日に米国マイアミで開催)にて、「Tomahawk 6」に導入された「OcNOS」を先行公開いたします。また、「Network X 2026」(2026年10月13日~15日にオーストリア・ウィーンのVIECONで開催中)のブースJ72にて、Broadcom製「Qumran3」キャリアルーティングシリコンに導入された「OcNOS」を先行公開しています。
IP Infusionのエンジニアとの面談をご希望の方は、NANOG 98でのIP Infusion展示またはNetwork X 2026でのIP Infusion展示から予約いただけます。
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