IP Infusion(本社:米国カリフォルニア州、最高経営責任者:緒方 淳)は、本日、主力製品となるネットワークオペレーティングシステム(NOS)「OcNOS®」を大幅にアップグレードした、最新版「OcNOS® 6」を発表いたします。「OcNOS 6」は、通信業界の幅広いユースケースをサポートし、総所有コスト(TCO)を削減します。
世界規模での5Gの展開は、ファイバーブロードバンドの拡大と共に、帯域幅を集約的に使うアプリケーションを可能にしています。これに伴い、通信事業者、ケーブル事業者、モバイル事業者等のネットワークにおけるアクセス網の高速化に対する消費者ニーズは高まりをみせています。IP Infusionの「OcNOS 6」は、アグリゲーション、トランスポート、プロバイダーエッジルーティングの無線/固定ネットワークにおける多様なユースケースを幅広くサポートし、これら領域での課題に応えるとともに、ベンダーロックインを解消し、事業者によるイノベーションを再び可能にします。
Netomnia ネットワーク担当ディレクター Feka Samakuva氏は、
「当社は、お客様に革新的なサービスを提供するために、IP Infusionと共にネットワーク容量の拡大に取り組んできました。IP Infusionの『OcNOS 6』では、顧客のさらなるサービス拡充を可能にするために、プラットフォームが一段と拡張されており、NOSとしての価値が高められています」と述べています。
「OcNOS 6」の特長は以下のとおりです。
Broadcom コアスイッチンググループ 事業開発担当ディレクター Wei-Ai Tai氏は、
「BroadcomとIP Infusionは、世界中のネットワーク事業者にオープンネットワークアーキテクチャによるスケーラブルなキャリアグレードのソリューションを提供するために、長年にわたり協力してきました。IP Infusionの『OcNOS 6』は、5Gへの移行に向けたタイミングおよび時刻同期の機能向上により、当社の幅広いプラットフォームのサポートが強化されています」と述べています。
Edgecore 社長 Heimdall Siao氏は、
「IP Infusionの『OcNOS 6』は、大幅な拡張性を求めるお客様に向け、当社プラットフォームの選択肢を広げます。EdgecoreはIP Infusionと連携し、無線/固定ネットワーク向けのオープンなネットワークソリューションを通じて、帯域幅需要の高まりに対応します」と述べています。
UfiSpace 最高経営責任者(CEO) Vincent Ho氏は、
「IP Infusionのソフトウェアプラットフォーム『OcNOS 6』は、サービスプロバイダーがオープンネットワークアーキテクチャを採用し、より多くの5Gサービスを市場に投入できるようにするための新たな一歩となります。UfiSpaceとIP Infusionのパートナーシップにより、キャリアグレードのマルチサービスソリューションを当社のお客様に提供し、5Gモバイルと固定ブロードバンドの両方に対応する400Gネットワークを実現することができます」と述べています。
Heavy Reading シニア主席アナリストSterling Perrin氏は、
「ファイバーブロードバンドの展開、5Gの導入、エッジクラウドにより、ネットワークのアグリゲーション部分には負荷がかかっています。Heavy Readingの調査によると、多くのネットワーク事業者は、このセグメントへの対処としてWhite Box(ホワイトボックス)型モデルをはじめとするディスアグリゲーション(分離)されたネットワークアーキテクチャに注目していますが、主要機能や高性能を犠牲にするわけにはいきません。『OcNOS 6』のように、オープン性と最先端の機能や拡張性を組み合わせた製品によって、ディスアグリゲーションに投資しようとしている事業者には、従来のモデルに代わる選択肢がもたらされます」と述べています。
「OcNOS」は先ごろ米国調査会社GigaOmより、対象となった20社以上のNOSの中で最も包括的なNOSプラットフォームであると評価されました。「OcNOS」は、GigaOmの2022年「レーダーレポート」のネットワークサービスプロバイダー(NSP)レポートにおいて、シスコシステムズ、ジュニパーネットワークス、ノキアなどの既存プロバイダーを抑えて「リーダー」および「アウトパフォーマー」に選出されています。
IP Infusion 最高経営責任者(CEO) 緒方 淳は、
「『OcNOS 6』は、IP Infusionの20年にわたる市場リーダーシップを基盤として、高性能のルーティングと、幅広いWhite Box型ハードウェア、ネットワークシリコン、光ネットワークでのシームレスな移行を実現します。当社は、お客様が自社ネットワークのディスアグリゲーションを行い、大幅にOPEX(運用費)を抑えて新たな収益源を創出できるように支援することに取り組んでいます」と述べています。
「OcNOS 6」の一般提供開始は2022年8月15日を予定しています。
詳細は、www.ipinfusion.comをご覧ください。
■IP Infusionについて
IP Infusionは、キャリア、サービスプロバイダー、データセンター事業者向けオープンネットワークソフトウェアおよびソリューションにおける世界的なリーディングプロバイダーです。IP Infusionのソリューションにより、ネットワーク事業者はネットワークを分離(ディスアグリゲーション)することで、イノベーションの加速、運用の合理化、総所有コスト(TCO)の削減が可能になります。また、ネットワークOEMは、ネットワークデバイスを分離して、市場投入までの時間を短縮し、包括的なサービスを提供し、キャリアグレードの堅牢性を実現できます。
IP Infusionのネットワークソフトウェアプラットフォーム「OcNOS®」および「ZebOS®」の累計導入実績は500社を超え、運用実績は数千件に及びます。またIP Infusionは、「SONiC」および「DANOS Vyatta Edition」をはじめとするオープンソースNOSプロジェクトの商用版を提供しています。IP Infusionの製品は、キャリアグレードの高度なネットワークサービスにより裏付けされています。
IP Infusionは、米国カリフォルニア州サンタクララを本拠とし、株式会社ACCESSの100%出資子会社として独立して運営されています。
https://www.ipinfusion.com/
■株式会社ACCESSについて
ACCESS(東証プライム:4813)は、1984年の設立以来、独立系ソフトウェア企業として、世界中の通信、放送、自動車、家電、出版、エネルギーインフラ業界向けに、モバイル並びにネットワークソフトウェア技術を核とした先進のITソリューションを提供しています。累計搭載実績15億台を超えるモバイルソフトウェアおよび500社を超える企業への豊富な採用実績を誇るネットワークソフトウェアにおける仮想化技術の開発力とノウハウを活かし、現在、組み込みとクラウド技術を融合したDX/IoTソリューションの開発・事業化に注力しています。アジア、米国、ヨーロッパ地域の子会社を拠点に国際展開も推進しています。
https://www.access-company.com/