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プレスリリース

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2015.04.08

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ACCESS、あらゆるモノのIoT化を加速する、クラウド統合ソリューション 「ACCESS Connect」を開発、提供開始

― 多彩なプロファイルをBaaS上に統合し、革新的なIoTサービスの創出を、短期間・低コストで実現 ―

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株式会社ACCESS(本社:東京都千代田区、代表取締役社長:室伏 伸哉、以下ACCESS)は、テーマ毎のニーズに特化した多彩なプロファイルとクラウドサービスをワンストップで提供することにより、IoT対応機器の開発、およびサービスの開発・運用を効率化する、クラウド統合ソリューション「ACCESS Connect」を開発し、本日より、主に家電・産業機器・ロボットメーカ、サービス事業者を対象に、提供開始いたします。

あらゆるモノがインターネットにつながり、それらが自律的に動作することにより、従来にないサービスが生まれる、IoT(Internet of Things、モノのインターネット)の時代が、本格的に立ち上がりつつあります。2020年までには、インターネットに繋がるデバイスは、世界で300億台、市場規模は3兆400億ドルに拡大すると予測されており※1、各メーカやサービス事業者では、自社デバイスに付加するIoTサービスを市場に先駆けて提供することに注力しています。然しながら、多様なOS・デバイス・業界規格へ対応したアプリケーション開発や、バックエンドのクラウド構築・運用を、事業性を追求しつつ迅速に推進しなければならないという課題を抱えています。こうした背景の下、ACCESSは、自社開発のBaaS(Backend as a Service)と、その上で動作する、既存および新アプリケーションを統合したソリューションを新たに市場投入することにより、企業のIoTサービス開発における課題を解決し、事業推進を強力に支援してまいります。

「ACCESS Connect」は、モノ(デバイス)をインターネットに接続するためのデバイス向けSDK(開発キット)から、デバイスとサービスをつなげるためのクラウドサービスまで、IoTサービスの開発・運用に求められる要素技術すべてをオールインワンで提供します(構成図参照)。ACCESSの高度な組込向けソフトウェアおよびクラウド技術と、サービス提供のノウハウが集約されており、アプリケーションとクラウドの両側のソリューションを提供します。必要な要素技術のみを、事業のニーズや進展に合わせ、柔軟に組み合わせて利用することが可能です。ACCESSの市場実証済みのiBeacon、チャット、UIエンジンなど、業界規格に準拠し、プラットフォーム非依存のアプリケーション群は、テーマ毎のプロファイルとして、ACCESS自社開発・運用のBaaS上に統合されていますので、IoTサービスの開発・運用に掛るコストを大幅に低減しつつ、サービスの提供が短期間で可能となります。また、各プロファイルは相互互換性が担保されており、複数のプロファイルを組み合わせた画期的なサービスも容易に実現することが可能です。

「ACCESS Connect」のベースとなる、BaaSは、顧客ニーズの中で特に要望が高い、ユーザー管理、テナント管理、決済履歴、ファイル管理、データ管理といった共通となる基本機能を実装し、コンテンツのプッシュ配信、メッセージ、Eメール、カード決済などのサービスを実現しています。基本機能をBaaS上で共通化することで、上位レイヤーのアプリケーション間の連携を強化できることから、効率的なIoTサービスの開発・運用が可能となります。今後、DMP(Data Management Platform)といったビッグデータ解析機能も拡張してまいります。

また、本日より、「ACCESS Connect」の以下4つのプロファイルを提供開始します。プロファイルとは、IoTサービスの提供に必要な一連の仕組み(デバイス側のアプリケーションSDKとアプリケーションをクラウドに連携させるための機能)を有機的につなげてお客様の課題を解決する、各業界に特化したソリューションパッケージです。

  • 「O2O Profile」:
    モバイルデバイスと、ビーコンといった安価なセンサーを使って、人のリアルな位置情報とクラウドをつなぎ、集客・送客、ターゲットマーケティングといった効果的なO2Oサービスを実現します。「ACCESS Beacon Framework」(提供中)で市場実証済みのiBeacon技術をベースにしています。今後、デジタルサイネージ連携など機能を強化してまいります。
  • 「M2H Profile」:
    M2M(Machine to Machine)、その先にあるIoT社会において、人とモノをつなぐラストワンマイルをチャットと考え、M2H(Machine to Human)の世界を提唱します。「Linkit」(提供中)のチャット技術をベースに、ロボットや家電といったマシンと人の双方向リアルタイムコミュニケーションの拡充を目指してまいります。
  • 「UI Profile」:
    AndroidやLinuxといったOSが搭載できないCPUやメモリが限られたデバイスであっても、インターネットに接続し、スマートフォンライクなタッチパネル機能を実装可能にします。IoT世界と人とをつなぐ、M2H機器に理想的なUI(User Interface)エンジンです。「paneETrade;(パネイー)」(2015年3月24日より提供開始)の技術を採用しています。
  • 「xEMS Profile」:
    家庭・マンション・ビルにおける消費電力可視化、遠隔制御、連携動作、効率的な電力使用のレコメンドといったサービスを実現します。商用実績を有する、ECHONET Lite規格準拠のミドルウェア「NetFront® HEMS Connect SDK」(提供中)の技術を採用し、HEMS(Home Energy Management System)やMEMS(Mansion Energy Management System」向けサービス開発に最適なプロファイルです。今後、BEMS(Building Energy Management System)」といった、ビルでの応用へと拡大してまいります。

今夏には、センサー技術を活用してリアルタイムに、人・モノの位置情報や移動履歴を提供する「Location Profile」、資材・機材などモノの位置情報や移動履歴を管理する「Inventory Profile」 といった、市場ニーズ性の高い標準プロファイル、さらには、ゲートウェイとアプリケーションで必要なバックエンド機能をサービスとしてまとめた仕組みとして、「IoTバックエンドサービス」等も順次拡充し、各産業の IoT化推進を支援してまいります。

「ACCESS Connect」の主な特長

  • クラウド側のBaaSとデバイス側のSDKの両方を提供
    サービスの開発コスト・期間を大幅に削減します。
  • 組込み易く、洗練されたSDK
    ACCESSの高度な組込技術が集約されたSDKにより、多彩なサービスの開発が簡便になります。
    また、各SDKは、iBeacon、ECHONET Liteなど用途別に求められる業界規格に準拠しています。
  • 基本機能はBaaSで共有され、プロファイルは組み合わせ自在
    すべてのプロファイルのユーザー管理・ファイル認証といった基本機能はBaaSで共有されていますので、強固なサービス連携が確保されています。
    多様なプロファイルを掛け合わせた革新的なサービスの開発も短期間で可能です。
「ACCESS Connect」構成図
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【ユースケース】
以下の様なサービスも、「ACCESS Connect」を利用することにより、開発・運用コストを抑えて、迅速に市場投入することが可能となります。

  1. 「O2O Profile」X「M2H Profile」
    センサーとチャット技術を組み合わせて、家電の操作やメンテナンスサービスをチャットで実現します。コンビニエンスストアに設置されたコーヒーマシンを温湿度センサー付きビーコンで機器内温度をリアルタイムに監視。異常時は、関係者にチャットで一斉にプッシュ通知し、情報を瞬時に共有できるため、故障の予兆発見や故障時期の予測、部品交換スケジュールの調整を一気通貫して管理が可能となります。アフターサービスの質の向上を推し進めます。
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  2. 「xEMS Profile」X「M2H Profile」
    HEMSやスマートメータの業界規格ECHONET Lite対応SDKとチャット技術を用いて、スマートハウス向けサービスをチャットで実現します。家庭のエアコンと、スマートフォンのアプリをECHONET Lite規格に準拠させ、クラウド経由で連携。エアコンの稼働状況や温度設定をスマートフォンアプリへチャットで知らせます。外出先からのエアコンの遠隔操作も可能です。使い慣れたチャット形式での双方向リアルタイムコミュニケーションにより、エアコンにスマートハウス向けサービスを付加します。
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「ACCESS Connect」に関する詳細およびお問い合わせ(営業)は、https://www.access-company.com/products/dx-iot/access-connect/をご覧ください。

  1. 出典:IDC Japanプレスリリース「世界IoT市場予測を発表」(2014年11月18日)より。
    http://www.idcjapan.co.jp/Press/Current/20141118Apr.html

■株式会社ACCESSについて
ACCESS(東証マザーズ:4813)は、1984年の設立以来、独立系ソフトウェア企業として、世界中の通信、家電、放送、出版、エネルギーインフラ業界向けに、モバイル並びにネットワークソフトウェア技術を核とした先進のITソリューションを提供しています。累計搭載実績10億台を超えるモバイルソフトウェアおよび250社以上の通信機器メーカへの採用実績を誇るネットワークソフトウェアにおける仮想化技術の開発力・ノウハウを活かし、現在、組込とクラウド技術を融合したIoTソリューションの開発・事業化に注力しています。アジア、米国、ヨーロッパ地域の子会社を拠点に国際展開も推進しています。
https://www.access-company.com/

  • ACCESS、ACCESSロゴ、ACCESS Connect、ACCESS Connectロゴ、NetFront、Linkit、Linkitロゴ、paneEは、日本国、米国、およびその他の国における株式会社ACCESSの登録商標または商標です。
  • その他、文中に記載されている会社名および商品名は、各社の登録商標または商標です。