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プレスリリース

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2014.02.07

プリント

ACCESS、教材向け電子書籍ビューワ「PUBLUS® Reader for Education」を開発。東京書籍の「特別支援を必要とする学習者に配慮した電子教材用ビューワ」 として採用

― ICT技術を活用し、個の特性にあわせた高いアクセシビリティを実現 ―

株式会社ACCESS(本社:東京都千代田区、代表取締役社長:室伏 伸哉、以下、ACCESS)は、電子書籍の国際規格の最新版EPUB 3に準拠した教材向け電子書籍ビューワ「PUBLUS® Reader for Education」Windows版を開発し、東京書籍株式会社(本社:東京都北区、代表取締役社長:川畑 慈範、以下、東京書籍)の「特別支援を必要とする学習者に配慮した電子教材用ビューワ」として採用された旨を発表しました。「PUBLUS® Reader for Education」Windows版は、今春以降、提供を開始する予定です。

「PUBLUS Reader」は、ACCESSのEPUB3対応の電子出版ソリューション「PUBLUS」の構成要素となるビューワ技術であり、複雑な日本語組版を忠実に表現することが可能です。端末やOSに依存しないコンテンツ表現も可能であり、国内外の大手出版社、電子書籍サービス事業者などに多数の採用実績を有しています。ACCESSは、「PUBLUS Reader」のエンジンをEPUB標準化団体であるIDPFの「Readiumプロジェクト」に提供し、EPUBの普及に貢献すると共に、「Readiumファウンデーション」に加盟し、SDK技術の機能強化と普及を推進しています。

「PUBLUS® Reader for Education」Windows版は、「PUBLUS Reader」の基本機能はそのままに、EPUB準拠と電子教材向けのビューワとしての高い表現力を両立し、教育向けの複雑な表現(縦書き、数式、漢文、画像回り込み等)に対応しています。ACCESSは、教材の開発・発行において豊富な実績を有する東京書籍のご協力の下、弱視や色弱、読み障碍を抱えた学生や、日本語の読みに不慣れな海外帰国子女、外国人留学生にも読み易いように、表示機能の大幅な機能拡張を実現しました。今春には、東京書籍より、本ビューワを用いたデジタル教材の見本が各自治体などに向けて配布される予定です。

    【主な特長】
  • 教材紙面そのものの固定レイアウト表示と、アクセシビリティを高めたリフロー表示のハイブリッド表示が可能です。
  • 文字サイズ、書体、行間を自由に切り替えることが可能です。
  • 単純白黒反転だけでなく、文字色と背景色を自由に切り替えることが可能です。(明るさ調整も可能です)
  • フリーハンドや任意図形を用いてメモを残すことが可能です。(色も選択可能です)
  • 音声・動画の再生、HTML5を用いた動的コンテンツの表示が可能です。

【ビューワ表示例】(画面は開発中のものです)

2月7日 プレスリリース1 2月7日 プレスリリース4
教材紙面のレイアウトをEPUBで忠実に表現することができます。 電子教材上に自由にメモを残すことができます。
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教材紙面レイアウトと連動し、アクセシビリティを高めたリフロー表示が可能です。 文字サイズ、書体、行間、文字色、背景色を自由に切り替えることができます。

今後、ACCESSは、東京書籍のご協力の下、特別な支援を必要とする学習者だけでなく、より多くの方に電子教材を活用した充実した学習環境を提供できるように、国内の教育現場の皆様の声を、EDUPUB(IDPFによる、デジタル教科書制作の推進・標準化を推進しているワークショップ)へ積極的にフィードバックしていく予定です。また、Windows版だけでなく、マルチプラットフォーム展開も進めていく予定です。

さらに、ACCESSは、東京書籍と共に、教育向けビューワの実用化に向けて、全国の特別支援学校と実証実験を実施する予定です。特別支援向けの取り組みにおいては、国立特別支援教育総合研究所の田中良広氏、慶應義塾大学の中野泰志教授、JEPA(日本電子出版協会)の岡山将也氏らにアドバイスをいただくことで合意しております。

東京書籍 取締役 ICT事業本部長 兼 出版事業本部長の内田 宏壽氏は、
「教科書発行者である東京書籍では、以前より教科書の紙面構成において、デザインのバリアフリー化に努めてまいりました。ACCESSは、IDPFのReadiumプロジェクトに研究成果を還元するなど、EPUB普及のために積極的に技術提供しており、当社の目ざすデジタル教材の要件を技術面から実現してくれるパートナーであるという判断から、この度の採用に至りました。今後、東京書籍では、特別支援を必要とする方向けに、総ルビ分かち書きのEPUB3ファイルも提供することも計画しています」と、述べています。

ACCESS 取締役 兼 最高技術責任者(CTO)石黒 邦宏は、
「『PUBLUS Reader for Education』は、今後も東京書籍様の知見および共同研究成果を取り入れながら、段階的に機能を充実させていきます。UIデザインは、文部科学省が『ICTを活用した課題解決型教育の推進事業』の中で作成を進めている、デジタル教科書などの標準化ガイドラインに準拠した形とする予定です」と、述べています。

ACCESSは、引き続き機能強化を進め、使い勝手のよい高品質な電子教材ソリューションを提供していくとともに、教育系出版物における動画・音声等リッチな表現やインタラクティブな表現を活用した次世代のコンテンツの環境整備にも貢献していきたいと考えております。

東京書籍のデザインのバリアフリー化に関する取り組みの詳細は、http://ten.tokyo-shoseki.co.jp/kakudai/をご覧ください。

PUBLUSについて
「PUBLUS」はEPUB 3準拠のビューワ「PUBLUS Reader」や、コンテンツ配信システム(書籍、壁紙、音声・動画)、売上管理システムなど、クライアントからサーバシステムまでを包括的にサポートする電子出版ソリューションです。

■東京書籍株式会社について
東京書籍は1909年(明治42年)の創業以来、日本の教育の根幹である「教科書」事業を柱として成長してまいりました。その主たる教材である教科書を制作・発行することに私たちは誇りをもち、常に「より良い教科書づくり」を実践してまいりました。教育制度の改革や教育メディアの多様化、生涯教育といった教育の概念そのものが拡大していく現代、この時代の変化や要求に対応して自らも変革していく必要があります。私たち東京書籍は今、活字分野から映像・ソフト開発・WEB配信サービス・日本語検定まで事業領域を拡大し、時代の変化に即応した活動をしています。
東京書籍株式会社ウェブサイト:http://www.tokyo-shoseki.co.jp/

■株式会社ACCESSについて
ACCESS(東証マザーズ:4813)は、1984年の設立以来、独立系ソフトウェア企業として、世界中の通信、家電、放送、出版、エネルギーインフラ業界向けに、モバイル並びにネットワークソフトウェア技術を核とした先進のITソリューションを提供しています。累計搭載実績10億台突破のモバイルソフトウェア、並びに世界中の通信機器メーカなどへの豊富な採用実績を誇るネットワークソフトウェアにおける開発力とノウハウを活用して、現在、クラウドを介してスマートデバイス上で多彩なサービスを実現するHTML5ベースのアプリケーション、並びにネットワーク仮想化(SDN)等の先進のネットワーク技術の開発・提供に注力しています。アメリカ、アジア、ヨーロッパ地域の子会社を拠点に国際展開も推進しています。
株式会社ACCESSウェブサイト:https://www.access-company.com/

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