~ 3ヶ月間の無償評価キャンペーンを、2012年10月末まで実施 ~
株式会社ACCESS(本社:東京都千代田区、代表取締役社長:室伏 伸哉、以下ACCESS)は、スマートハウス構築のための家庭用エネルギー管理システム(HEMS)およびスマートメータ(次世代電力計)の通信規格であるECHONET Lite(エコーネットライト) に対応したミドルウェア開発キット(SDK)「NetFront® HEMSConnect SDK」を開発し、本日より提供開始いたしました。ACCESSは、本SDKにより、家電メーカーや、通信事業者、システムインテグレータ(SIer)、電力会社などのECHONET Lite 対応機器の研究開発を支援し、スマートハウス構想の早期実現化に向けて貢献してまいります。
【背景】
現在、通信およびセンサーネットワーク技術を駆使して電力利用の効率化を図るスマートグリッド(次世代送電網)構想実現のための取り組みが、世界規模で展開されています。国内では、昨年の東日本大震災後、電力不足問題への有効な解決策が求められる中、今年2月、経済産業省より、家庭内の電力消費を制御・管理するHEMSと家電機器および宅外のスマートメータとの間を繋ぐ標準インターフェースとして、エコーネットコンソーシアムのECHONET Lite仕様が推奨されました。こうした行政の後押しにより、国内では、同規格に対応したスマートメータや、家電機器、太陽光発電システム、蓄電池など、スマートハウス関連機器の研究開発への機運が一段と高まりを見せています。ACCESSは、2010年よりスマートグリッド向けソリューションとしてIPv6対応センサーネットワークソリューション「ZebOS® Smart Objects」(旧名「NetFront® Smart Objects」)※1を展開しておりましたが、こうした市場のモーメンタムを更に加速させるため、事業者のソフトウェア開発を簡素化する「NetFront HEMSConnect SDK」を開発し、提供開始いたしました。
【製品概要】
「NetFront HEMSConnect SDK」は、最新仕様であるECHONET Lite v1.01に対応したミドルウェアSDKです。ACCESSのモバイルおよびネットワークソフトウェアにおける技術力とノウハウを活かし、OS非依存、省メモリ・低消費電力を実現しており、家電機器やスマートメータなどメモリ容量の限られたハードウェア環境でも容易に、迅速に、かつ低コストで実装することが可能です。また、携帯電話、テレビ、セットトップボックス、ゲーム機、カーナビゲーションなど、世界中の多種多様な情報機器への豊富な搭載実績を誇る「NetFront® Browser」と組み合わせることにより、便利で使い易く、画期的なHEMSシステムUI/UXの構築が可能となります。さらに、最先端IPv6対応センサーネットワークソリューション「ZebOS Smart Objects」との併用により、開発にかかる負荷と費用を一段と低減させ、スマートハウス関連機器の市場投入までの期間を短縮します。
「NetFront HEMSConnect SDK」に関する詳細は、
https://www.access-company.com/products/itelectoronics/hemsconnect/をご覧ください。
今後ACCESSは、クラウド技術を採り入れて、これらスマートグリッド向けソリューションをさらに進化させてまいります。
なお、本日から10月末まで、「NetFront HEMSConnect SDK」無償評価キャンペーン※2を実施いたします。キャンペーン期間中、お申し込みいただいた場合には、「NetFront HEMSConnect SDK」の評価用SDKライセンスを3ヶ月間無償でお貸し出します。
ECHONET Liteについて
2011年、スマートハウス・HEMSを支える日本発の通信プロトコルとして、エコーネットコンソーシアムにより策定された通信規格です。2012年2月、経済産業省により国内のスマートメータとHEMSを繋ぐ標準プロトコルとして推奨されたのを受け、ECHONET Lite規格に準拠したスマートハウス関連機器の需要拡大が期待されています。
エコーネットコンソーシアムについて
「エコーネットコンソーシアム」は、CO2排出量の削減、ホームセキュリティやホームヘルスケアの高度化に対応するため、家電機器の遠隔制御/モニタリング等に活用できるホームネットワークの基盤ソフトウェアおよびハードウェアの開発、並びに「エコーネット規格」の基盤技術の確立を目的として1997年に設立された業界団体です。現在、国内の大手家電メーカー、電力会社、通信事業者、ソフトウェアメーカなど135社が加盟しています。ACCESSは、同団体の会員として、エコーネット規格の普及拡大に貢献しています。エコーネットコンソーシアムに関する詳細は、http://www.echonet.gr.jp/index.htmをご覧ください。
ZebOS Smart Objectsについて
「ZebOS Smart Objects」は、ACCESSの米国子会社IP Infusion Inc.(本社:米国カリフォルニア州)の先進のネットワーク技術を駆使して開発されたIPv6対応センサーネットワークソリューションです(2010年4月発表)。2011年1月~2月には、北九州で実証実験も行なっています(https://www.access-company.com/news_event/archives/2011/110418_02/)。
HEMSやBEMS(商用ビル向けエネルギー管理システム)を包括する電力系インフラであるスマートグリッドをはじめ、センサーネットワーキング技術が用いられる、ガス・水道といったエネルギーインフラ全般、ビルディングオートメーションシステム、環境モニタリングシステム、構造物の老朽・欠損をモニタする構造物監視、交通における移動物監視など、応用分野は多岐にわたります。「ZebOS Smart Objects」に関する詳細は、https://www.access-company.com/products/network/smartobjects/ をご覧ください。
■株式会社ACCESSについて
ACCESS(東証マザーズ:4813)は、世界中の通信、家電、放送、出版、エネルギーインフラ業界向けに、モバイルおよびネットワークソフトウェア技術を駆使した先進のITソリューションを提供するグローバル企業です。全世界で累計10億台の搭載実績を誇る組み込み向けソフトウェア「NetFront®」シリーズやネットワークソリューション「ZebOS®」など、柔軟かつ拡張性が高いテクノロジにより、通信事業者、メーカー、サービス事業者などの製品・サービス開発やインフラ構築を速やかに実現します。現在、クラウド技術をベースにした電子出版プラットフォーム「ACCESS™ Digital Publishing Ecosystem」およびモバイル広告配信ソリューション「NetAd」など、スマートフォンをはじめとするマルチデバイス上で高付加価値サービスを実現するソリューションの開発・提供を加速しています。またアメリカ、アジア、ヨーロッパ地域の子会社を拠点に国際展開も推進しています。詳細はhttps://www.access-company.com/をご覧ください。