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プレスリリース

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2010.07.27

プリント

IP Infusion、通信機器向けソフトウェアプラットフォーム「ZebOS®」にMPLS-TP機能を追加

株式会社ACCESS(本社:東京都千代田区、代表取締役社長:鎌田 富久、以下ACCESS)の米国子会社IP Infusion Inc.(本社:米国カリフォルニア州、最高経営責任者:楢崎 浩一、以下IP Infusion)は、通信機器向けソフトウェアプラットフォーム「ZebOS®」に新たにMPLS-TP(Multi-Protocol Label Switching -Transport Profile) ※1機能を追加する旨を発表しました。

現在、有線・無線を問わず、ネットワーク上のトラフィックは爆発的に増大しています。このため、通信事業者にとって、既存のネットワークを大容量のトラフィックに対応させるための次世代のパケットベース光伝送技術の導入は喫緊の課題です。通信事業者の基幹網およびモバイルバックホール(携帯端末の基幹伝送網)やブロードバンドアクセス網は、MPLS技術やSONET/SDH※2伝送技術などの回線交換方式に基づいて構築されています。導入に際しては、これらの技術に対応していることはもちろんのこと、回線交換の伝送技術では標準とされている運用・保守、管理、構築、帯域管理といった機能の実現も求められています。

こうした中、IP Infusionは、世界中で高い搭載実績を誇る「ZebOS」に新たにMPLS-TP機能を追加したMPLS-TP対応のソリューションを市場に投入します。同MPLS-TP対応ソリューションは、伝送装置で構成されているアクセス網をパケットベースにし、既にMPLS等が用いられているパケットベースの通信事業者の基幹網とのシームレスな接続を可能とします。このため、モバイルバックホールトランスポートサービスといった新たなビジネス機会の創出にも貢献します。また、シームレスなコントロールプレーン機能や業界標準のネットワーク管理機能を、世界中の通信機器メーカが求める品質で実現しています。

MPLS-TPは、既存の回線交換伝送技術に基づいたトランスポート層パケットスイッチ技術で、高信頼の接続性を実現しています。MPLS-TPは、MPLSネットワークにオーバーレイされ、主に以下の機能を提供します。

  • 標準化されたコントロールプレーン機能
  • 先進のQoS (Quality of Service)技術
  • エンドツーエンドのOAM (Operation, Administration and Maintenance)
  • 容易な帯域管理<
  • ネットワーク機器の省メモリ化
  • プロテクション機能
  • 既存の運用管理と作業プロセスの適用

IP Infusion 最高経営責任者 楢崎 浩一は、
「当社のZebOSは、世界中で普及している最先端のネットワーク技術を駆使して開発されています。MPLS-TP機能をZebOS追加することにより、当社は、通信事業者のお客様が次世代ネットワークの構築を、CAPEX(設備投資)やOPEX(運用コスト)を大幅に削減しつつ実現することを支援します」と、述べています。

  1. MPLS-TP(Multi-Protocol Label Switching -Transport Profile)とは、従来のMPLS(IP/MPLS)に信頼性を向上させるための機能などを付加した次世代伝送技術です。
  2. SONET(Synchronous Optical Network)/SDH (Synchronous Digital Hierarchy)とは、同期ディジタルハイアラーキを世界的に統一するため、1988年にITU-Tによって制定された同期網の構成です。

■株式会社ACCESSについて
ACCESSは、国内外の通信、家電、放送、エネルギーインフラ業界向けに、モバイルソフトウェア技術をベースとした先進のITソリューションを提供する、グローバル企業です。携帯端末・情報家電向けブラウザ「NetFront® Browser」や、携帯端末向けプラットフォーム「ACCESS Linux Platform」、通信インフラ機器向けプラットフォーム「ZebOS®」など、柔軟かつ拡張性が高いテクノロジにより、通信事業者、メーカ顧客などの次世代端末の開発やインフラ構築を速やかに実現します。また2008年より出版プラットフォームビジネスを展開し、携帯端末向け電子出版物販売サイト「Booker’s®」の運営や出版物の電子化サービスなど、アプリケーション上で動作する魅力的なサービスの拡充に注力しています。2001年には東証マザーズに株式を公開(4813)し、現在、アメリカ、アジア、ヨーロッパ地域の子会社を拠点に国際展開も推進しています。

■IP Infusion について
IP Infusionは、通信事業者および通信機器メーカの次世代ネットワーク(NGN)構築を支援する、先進のソフトウェア開発プラットフォームを提供しています。独自のモジュール型アーキテクチャと、業界で最も広範なサービス・プロトコルのスイートにより、IP Infusionは、世界有数の通信事業者および通信機器メーカの製品の差別化と迅速な製品の市場投入を支援しています。IP Infusionは、1999年に米国デラウェア州で設立され、カリフォルニア州サンノゼを本拠地としています。IP InfusionはACCESS CO., LTD.の100%出資子会社です。

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  • ACCESS、ACCESSロゴ、NetFront、ACCESS Linux Platformは、日本国、米国、およびその他の国における株式会社ACCESSの登録商標または商標です。
  • IP InfusionおよびZebOSは、IP Infusion Inc.の米国ならびにその他の国における商標または登録商標です。
  • Booker’sは、株式会社ACCESSおよび東京都書店商業組合の日本国における登録商標です。
  • The registered trademark LINUX® is used pursuant to a sublicense from Linux Mark Institute, the exclusive licensee of Linus Torvalds, owner of the mark on a world-wide basis.
  • その他、文中に記載されている会社名および商品名は、各社の登録商標または商標です。