株式会社ACCESS(本社:東京都千代田区、代表取締役社長:荒川 亨、以下「ACCESS」)及びその完全子会社である米国Artemis Acquisition Corp.(本社:デラウェア州、以下「Artemis」)は、平成18年2月28日開催の両社の取締役会において、IPネットワーク関連およびホームメディアサーバー等関連のソフトウェア・メーカーである米国IP Infusion Inc.(本社:カリフォルニア州、CEO:Perry Constantine、以下「IPI」)とArtemisとを合併させることで、存続会社たるIPIをACCESSの完全子会社とする旨それぞれ決議いたしましたので、下記の通りお知らせいたします。
記
■買収の理由
IPIは、次世代ネットワーク機器向けのIPソフトウェア・プラットフォームを提供するメーカーとして1999年に設立され、レイヤー2及びレイヤー3向けスイッチ/ルーティング・ソリューションをネットワーク機器メーカー(富士通株式会社、ファウンドリーネットワークス社、エリクソン社等)を中心に多方面にライセンス提供しております。同社は、次世代ネットワークの中心となるMPLSやIPv6等新技術への対応にもいち早く取り組んでおります。さらに、これらのIP関連技術を発展させて、宅内ネットワークとインターネットとの接続機能を有したホームメディアサーバー用ソフトウエアの開発を積極的に行っております。
ACCESSの保有する上位レイヤー技術を補完する、IPIの優れた下位レイヤー技術を取り込むことで、ホーム・ゲートウェイを起点として、家庭内の様々な機器を接続して連携させるユビキタス・コネクティビティ・プラットフォームの提供を積極的に進めて行きたいと考えております。特に、このホーム・ゲートウェイを通して、携帯電話と家庭内の様々な情報家電をシームレスに接続することにより、新たなサービスが可能になると考えております。
ACCESSは、第3世代携帯電話と家庭向けのブロードバンドの本格的普及期に向けて、上記目的を達成するため、IPIを完全子会社とすることといたしました。
■合併当事会社の概要
(8)営業成績
2004年9月期 | 2005年9月期 | |
売上高 | △2,022千米ドル(△約235百万円) | △1,429千米ドル(△約166百万円) |
純利益 | △2,274千米ドル(△約264百万円) | △1,554千米ドル(△約181百万円) |
総資産 | 6,478千米ドル(約753百万円) | 4,604千米ドル(約535百万円) |
純資産 | 4,168千米ドル(約485百万円) | 2,753千米ドル(約320百万円) |
■今後の業績に与える影響
グループの業績に与える影響につきましては現在精査中であり、明確になり次第、速やかに開示いたします。
以上
■株式会社ACCESSについて
ACCESSは、情報家電向け組み込み型インターネットソフトの分野で市場をリードする研究開発型企業で、カリフォルニア州ニューアークに米国支店、ドイツ・オーバーハウゼンにヨーロッパ子会社、ACCESS Systems Europe GmbH、また中国・北京に中国子会社、ACCESS(Beijing)Co.,Ltd.を有し、韓国や台湾にも連絡事務所を運営するなど国際展開にも注力しています。同社の情報家電向けブラウザソフト「NetFront®」ファミリーは、PDA、テレビ、セットトップボックス、ゲーム機、カーナビ、ウェブ電話、専用端末、NTTドコモのiモードに対応した携帯電話など、全世界のメーカから発売されている情報家電端末の801機種、2億3504万台以上に搭載(2005年12月末現在)されており、最新版では、CSS(カスケーディング・スタイルシート)、DHTML(ダイナミックHTML)をはじめとする、W3C(ワールドワイドWEBコンソーシアム)最新推奨仕様やOMA(Open Mobile Alliance)に準拠するなど、ハードウェア資源の限られたNon-PC端末において、パソコンと同等のインターネット閲覧環境を実現しています。尚、ACCESSは2001年2月26日に東証マザーズに株式公開しております。