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プレスリリース

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2005.11.17

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ACCESSとルネサス テクノロジ、4Mbps対応の赤外線通信プロトコルスタック「IrFront® v2.1」を FOMA®向けワンチップLSIに搭載

― 高速赤外線通信でFOMAでの大量データの送受信が可能に ―

株式会社ACCESS(本社:東京都千代田区、代表取締役社長:荒川 亨、以下ACCESS)と株式会社ルネサス テクノロジ (本社: 東京都千代田区、社長&CEO: 伊藤 達、以下ルネサス テクノロジ)は、このたび、ルネサス テクノロジと株式会社NTTドコモが共同開発した携帯電話向けの、ベースバンドとアプリケーションプロセッサのワンチップLSIに、ACCESS社の赤外線通信プロトコルスタック「IrFront® v2.1」を搭載し、FOMA向けに4Mbps対応の赤外線通信ソリューションを共同で展開していくことに合意しました。

ルネサス テクノロジは、2004年の7月からNTTドコモの技術開発投資を受けて、FOMA端末などの3G携帯端末のグローバルな普及促進とコスト低減を狙いとして、W-CDMA方式(3G)とGSM/GPRS方式(2G)に対応したデュアルモード通信端末向けワンチップLSIを開発してきました。

このたび、ルネサス テクノロジのワンチップLSIに、ACCESSの赤外線プロトコルスタック「IrFront v2.1」が搭載されることによって、従来FOMA端末では最大115kbpsであった転送スピードが最大4Mbpsまで高速化が可能になります。これにより、今後ユーザは、FOMAを使った赤外線通信によりこれまでの4倍~10倍以上のスピードでの送受信が可能になります。具体的には、大量の画像データの転送や、アドレス帳の全件一括送信ができるようになります。

また、「IrFront v2.1」は、赤外線によるデータ通信速度の高速化を実現する国際規格である「IrSimple」に対応しており、さらに通信スピードを速めることも可能です。IrSimple対応製品のリリースは来年の1月の予定です。

ルネサス テクノロジとACCESSは、今後も、FOMAを始めとした3G携帯端末の普及に向けて、赤外線通信の開発の過程から協力し、プロモーション、顧客サポートに関しても共同で対応します。

ルネサス テクノロジの常務取締役、稲吉秀夫は、「本LSIは、W-CDMA とGSM/GPRS通信のデュアルベースバンドとアプリケーションプロセッサ"SH-Mobile"をワンチップ化し、312MHzの動作周波数の下、500万画素の写真撮影やテレビ電話など高度なアプリケーション実現と、ワンチップ化によるコスト削減及び低消費電力化を両立しています。このたび、市場評価が高く実績あるIrFrontを搭載することで、4Mbpsの赤外線通信も可能となり、より一層豊富で魅力的なソリューションを提供できると信じております。」と述べています。

ACCESSのCEO兼 代表取締役社長、荒川 亨は、
「今回、ルネサス テクノロジのLSIにACCESSのIrFrontを提供できたことを大変嬉しく思います。両社のテクノロジの連携により、携帯ユーザは高速な赤外線通信でのデータ転送が可能になり、一層快適に携帯電話を利用できるでしょう」と述べています。

なお、11月22日(水)にACCESSが開催する「ACCESS DAY 2005」の展示会場にて、本LSI評価用ボードでIrFrontの4Mbpsでのデータ転送をデモンストレーションする予定です。

■株式会社ルネサス テクノロジについて
(株)ルネサス テクノロジは、(株)日立製作所と三菱電機(株)が半導体事業部門を統合し、2003年4月1日に設立したシステムLSI事業を中心とする半導体会社です。豊富な経験と実績により、設立当初から多くの製品分野で「世界トップシェア」を獲得し、世界中のお客様から強い関心と信頼をいただいています。そして今後のユビキタス時代に向けて、モバイル、自動車、そしてPC/AVの3つの分野におけるリーダ並びに社会とお客様に貢献する"インテリジェントチップソリューションプロバイダ"を目指しています。
URL: https://www.renesas.com/ja-jp/

■株式会社ACCESSについて
ACCESSは、情報家電向け組み込み型インターネットソフトの分野で市場をリードする研究開発型企業で、カリフォルニア州ニューアークに米国支店、ドイツ・オーバーハウゼンにヨーロッパ子会社、ACCESS Systems Europe GmbH、また中国・北京に中国子会社、ACCESS (Beijing) Co.,Ltd.を有し、韓国や台湾にも連絡事務所を運営するなど国際展開にも注力しています。同社の情報家電向けブラウザソフト「NetFront®」ファミリーは、PDA、テレビ、セットトップボックス、ゲーム機、カーナビ、ウェブ電話、専用端末、NTTドコモのiモード®に対応した携帯電話など、全世界のメーカから発売されている情報家電端末に搭載されており、最新版では、CSS(カスケーディング・スタイルシート)、DHTML(ダイナミックHTML)をはじめとする、W3C(ワールドワイドWEBコンソーシアム)最新推奨仕様やWAP2.0に準拠するなど、ハードウェア資源の限られたNon-PC端末において、パソコンと同等のインターネット閲覧環境を実現しています。尚、ACCESSは2001年2月26日に東証マザーズに株式公開しております。
URL: www.access-company.com

■IrFrontについて
「IrFront」は、赤外線通信規格IrDAの仕様に準拠してACCESSが独自に開発した、携帯電話・組み込み機器向けのコンパクトな赤外線通信プロトコルスタックです。IrCOMM、IrTran-Pの標準サポートに加えて、赤外線決済を実現するIrFM、アドレス帳・メールなどのデータ交換をするIrMCをはじめ、OBEXなど豊富なオプションを提供しています。これまで、iモード®対応の携帯電話機をはじめ、6社以上の携帯端末メーカの端末への搭載に加えて、富士写真フイルム株式会社の携帯電話用プリンタなど多くのプリンタでの搭載実績があり、ネットワークを持たない機器の赤外線機能を使用したデータ転送を可能にします。v2.1はSymbianおよびBREWプラットフォームにいち早く対応しています。

  • ACCESS、IrFrontは、日本国およびその他の国における株式会社ACCESSの商標または登録商標です。
  • 「FOMA/フォーマ」「iモード」は株式会社NTTドコモの登録商標です。
  • その他、文中に記載されている会社名および商品名は、各社の商標または登録商標です。