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プレスリリース

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2005.06.29

プリント

ACCESS社、STマイクロエレクトロニクス社と協力し、次世代セットトップボックスおよびデジタルテレビ向けに先進的なインターネットブラウザを提供

― ACCESS社のブラウザソフト「NetFront®」とST社の「OMEGAシリーズ」および 「STAPI Driver Suite」の組み合わせで、HD対応セットトップボックス、デジタルテレビ向け統合ソリューションを提供 ―

株式会社ACCESS(本社:東京都千代田区、代表取締役社長:荒川 亨、以下ACCESS)は、このたびSTマイクロエレクトロニクス社(NYSE:STM、本社:スイス ジュネーブ、CEO:Carlo Bozotti、以下ST)と協力し、ST社の セットトップボックス向けMPEG2およびH264 VC1対応「OMEGA シリーズ」にACCESS社の「NetFront」を搭載したことをお知らせいたします。この次世代IP対応セットトップボックス、デジタルテレビ向け統合ソリューションにはST社の 「STAPI driver suite」が搭載されているため、世界中のIP対応セットトップボックス、デジタルテレビ製造メーカは効率的にフルブラウザを搭載できるようになるのと同時に、エンターテイメント、e-コマース、コミュニケーションなど、インターネットをベースとした新しい形の消費者向けアプリケーションやサービス基盤を提供することが可能となります。

ACCESS社の「NetFront」は組み込み型のインターネットブラウザソフトで、世界で初めてW-CDMA技術を用いた商用3G携帯電話端末に搭載されました。この他デジタルテレビやセットトップボックス、カーナビ、携帯電話、PDAなど、多くの情報家電端末への搭載実績があります。インターネット標準のHTML 4.01、OMA Browsing 2.2、WML、cHTMLをはじめ、デジタルテレビ放送の標準言語であるBMLにも対応しています。

今回は、ACCESS社の「NetFront」をST社の「STAPI driver suite」に対応させ、さらにそれを「STi5517」および「STi7020」ハードウェアプラットフォームに搭載。「STAPI driver suite」は「OMEGAシリーズ」のハードウェア上で共通に使えるものであり、今後は、HD MPEG2対応の「STi7710」や「STi7100」など、ST社の次世代製品へも搭載が可能です。各種ビデオ圧縮技術( H.264/AVC, VC1/Windows Media 9 Series and Dual MPEG-2)をサポートする世界初のシングルチップHDTVデコーダ「STi7100」はハイビジョン対応STBやデジタルTVソリューション向けに、低価格でありながら高いパフォーマンスを提供するワンチップソリューションです。

世界のセットトップボックス、デジタルテレビマーケットは迅速に拡大しています。iSuppliの報告によると世界レベルでのデジタルテレビの出荷台数は2009年には1億2730万台に達し、2004年の2220万台と比較すると、年間成長率41.8%の伸びが予測されます(注1)。また、In-Stat/MDRによると、ハイビジョンセットトップボックス市場は、2008年には1200万台にまで拡大すると予測されています(注2)。ACCESS社とST社の次世代IP対応セットトップボックス、デジタルテレビ向け統合ソリューションは、急速に拡大する市場をターゲットとするメーカに対し、先進的、かつ価格競争力のある技術を提供し、セットトップボックス、デジタルテレビマーケットの成長をさらに促進してゆきます。

「STのHD-TVシステムソリューションとACCESS社の高度なソフトウェア技術を組み合わせることで、一般のユーザは、魅力的なHTMLやBMLブラウザを高品位の環境で楽しむことができるようになります。」と、STのホーム・エンターテイメント・グループ マルチメディア&サテライト事業部のジェネラル・マネジャーであるアルマンド・カルタビアーノは述べています。

株式会社ACCESSのCEO兼 代表取締役社長 荒川 亨は
「IP対応デジタルテレビやデジタルセットトップボックス市場は急速に拡大しており、次世代端末の機能を最大限に活かすためには高性能なブラウザ機能は重要なコンポーネントとなるでしょう。我々はST社と連携し、フルインターネットブラウジング機能を備えた統合ソリューションを提供することにより、セットトップボックスやデジタルテレビを介した、インターネットベースの革新的なサービスを提供できることを嬉しく思います。」と述べています。

なお、本次世代IP対応セットトップボックス、デジタルテレビ向け統合ソリューションは6月29日より7月1日まで、東京ビッグサイトで開催される「第8回組込みシステム開発技術展(ESEC)」のACCESS社ブースにて、デモンストレーションが行われます。

  1. 米国IT系企業調査会社
  2. 米国IT系企業調査会社

■NetFrontについて
「NetFront」は組み込み型のインターネットブラウザソフトで、最新のインターネット標準であるWAP 2.0、WML、cHTMLに準拠し、迅速で直感的なモバイルインターネットを実現する独自技術もサポート。これらの独自技術の代表的なものには、「Smart-Fit Rendering®」というモバイルデバイスのスクリーン幅に合わせてウェブページ全体を表示させ、上下スクロールのみで閲覧できる技術や、「Rapid-Render®」というWebページをスムーズに表示させてユーザをストレスから解放させる機能があります。また「NetFront」は、携帯電話でAdobe® Reader LEソフトを介してPDFファイルを閲覧することができる世界初のブラウザでもあり、モバイルのプロフェッショナルとして常に先進技術を提供しています。

■株式会社ACCESSについて
ACCESSは、情報家電向け組み込み型インターネットソフトの分野で市場をリードする研究開発型企業で、カリフォルニア州ニューアークに米国支店、ドイツ・オーバーハウゼンにヨーロッパ子会社、ACCESS Systems Europe GmbH、また中国・北京に中国子会社、ACCESS (Beijing) Co.,Ltd.を有し、韓国や台湾にも連絡事務所を運営するなど国際展開にも注力しています。同社の情報家電向けブラウザソフト「NetFront」ファミリーは、PDA、テレビ、セットトップボックス、ゲーム機、カーナビ、ウェブ電話、専用端末、NTTドコモのiモードに対応した携帯電話など、全世界の90以上のメーカーから発売されている情報家電端末の646機種、1億8000万台以上に搭載(2005年5月末現在)されており、最新版では、CSS(カスケーディング・スタイルシート)、DHTML(ダイナミックHTML)をはじめとする、W3C(ワールドワイドWEBコンソーシアム)最新推奨仕様やWAP2.0に準拠するなど、ハードウェア資源の限られたNon-PC端末において、パソコンと同等のインターネット閲覧環境を実現しています。尚、ACCESSは2001年2月26日に東証マザーズに株式公開しております。

  • NetFrontは、日本国およびその他の国における株式会社ACCESSの商標または登録商標です。
  • その他、文中に記載されている会社名および商品名は、各社の商標または登録商標です。