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プレスリリース

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2005.02.14

プリント

ACCESS、Monotype Imagingと情報家電向けブラウザへの進歩的フォント表示テクノロジの分野で協業

株式会社ACCESS(本社・東京都千代田区、代表取締役社長・荒川 亨)は、フランス、カンヌで開催される 3GSM World Congress(2005年2月14日-17日)において、米Monotype Imaging社のiTypeフォントエンジンをACCESSの情報家電向けブラウザ「NetFront®」に組み込むライセンシング契約を同社と締結することを発表しました。今後開発される「NetFront」では、iTypeフォントエンジンが順次サポートされます。これにより、携帯電話端末、PDA、セットトップボックス、デジタルテレビなど、さまざまなインターネットデバイスに向けて、高度なフォントイメージング処理に対応したブラウザソリューションが提供されることになります。

業界標準のフォント形式であるTrueType®およびOpenType®を採用したiTypeフォントエンジンによって、さまざまな言語の高速なスケーリングがほぼすべてのサイズにわたって可能になります。iTypeフォントエンジンは、これまで画面上でのフォント表示品質を低下させる原因となっていた記憶容量、解像度などの制約を克服することを目的として設計されているため、さまざまな書体を表示画面に合わせて最適化することが出来ます。対応しているフォントには、たとえば多言語間の文字データ交換に適したUnicode文字符号化規格、米国EIA(電子機械工業会)のEIA708Bクローズドキャプション規格、ならびに日本のARIB(社団法人電波産業会)のデータ符号化・伝送方式規格など、政府および業界標準に準拠した東アジア言語のストロークベースフォントが含まれています。iTypeフォントエンジンは、このほか、カラーで表示されるカスタムフォントやグラフィックフォントもサポートしています。

Monotype Imagingの上級副社長兼ディスプレイイメージンググループゼネラルマネージャー、John Seguin氏は
「今日、情報家電市場をリードしているACCESSの技術を取り入れることは、ごく当然だといえます。iTypeフォントエンジンによって、世界中の消費者に対してより効果的なコミュニケーションデバイスを構築することが出来ます。これにより、表示画面に最適化が可能な多言語フォントと先進のフォントテクノロジーを、さまざまなインターネットデバイスに効率的に統合することができます」と述べています。

ACCESSのNetFrontは、WAP 2.0、WML、HTML 4.01、cHTMLなど、最新のインターネット規格をサポートしています。この他、ウェブページ全体を自動的に画面の幅に合わせることによって水平スクロールの必要を省いたSmart-Fit Rendering、ウェブページデータの表示を高速化するRapid-Renderなど、ハイレスポンスで直感的なモバイルインターネットブラウジングを可能にするレンダリング技術を実現しています。さらにNetFrontは、Adobe® Reader®への対応により、モバイルブラウザでは初めてPDF形式のファイルを統合的にサポートするなど、モバイル端末に向けた新たな機能を提供しています。

ACCESS 代表取締役社長 兼CEOの荒川 亨は
「Monotype Imagingの高度なiTypeフォントエンジンを当社のNetFrontのフォントイメージングソリューションの一部として提供できることを大変うれしく思います。これは、高度な完全統合型フォントレンダリングソリューションを探し求めてきた世界のNetFrontユーザーにとって大きなニュースです。これによって、製品開発サイクルと市場への投入時間の短縮が実現できるでしょう」と述べています。

なお、ACCESSは、3GSM World Congress 2005 の自社ブースにて携帯電話向けの先進ソリューション群を展示しています(Hall2 Stand G15)。

■株式会社 ACCESSについて
ACCESSは、情報家電向け組み込み型インターネットソフトの分野で市場をリードする研究開発型企業で、カリフォルニア州ニューアークに米国支店、ドイツ・オーバーハウゼンにヨーロッパ子会社、ACCESS Systems Europe GmbH、また中国・北京に中国子会社、ACCESS (Beijing) Co.,Ltd.を有し、韓国や台湾にも連絡事務所を運営するなど国際展開にも注力しています。同社の情報家電向けブラウザソフト「NetFront」ファミリーは、PDA、テレビ、セットトップボックス、ゲーム機、カーナビ、ウェブ電話、専用端末、NTTドコモによる携帯インターネットサービス iモードに対応した携帯電話など、全世界の90以上のメーカーから発売されている情報家電端末の342機種、1億5085万台以上に搭載(2004年10月末現在)されており、最新版では、CSS(カスケーディング・スタイルシート)、DHTML(ダイナミックHTML)をはじめとする、W3C(ワールドワイドWEBコンソーシアム)最新推奨仕様やWAP2.0に準拠するなど、ハードウェア資源の限られたNon-PC端末において、パソコンと同等のインターネット閲覧環境を実現しています。尚、ACCESSは2001年2月26日に東証マザーズに株式公開しております。

■Monotype Imagingについて
米国マサチューセッツ州ウィルミントンに本社を置くMonotype Imagingは、イギリス、シカゴ、カリフォルニア州レッドウッド市、日本ならびに中国に海外事務所を展開して、グラフィック技術者、ソフトウェア開発技術者ならびにプリンタやディスプレイ装置メーカーにフォント技術を提供しています。かつてはアグファ・モノタイプ・コーポレーションという名で知られていた同社はこのほか、プリンタドライバやカラー画像処理技術のOEM供給事業にも携わっています。同社はまた、Arial®、Times New Roman®、 Gill Sans®など世界中で使われているタイプフェースシリーズを含むMonotype®タイプフェースライブラリを開発したメーカーとしても知られています。Monotype Imagingは、世界の文字言語の大部分に対応した数々のフォントおよび業界標準ソリューションを提供しています。製品および会社の詳細については、同社ウェブサイト(www.monotypeimaging.com)をご覧ください。