株式会社ACCESS(代表取締役社長 荒川 亨、以下ACCESS)は、このたび、IrDAに準拠した赤外線通信プロトコルスタック『IrFront』の評価キット『IrFront H8S Trial Kit』(IrFront H8Sトライアルキット)を発売いたします。
IrFrontは、IrDAの仕様に準拠し、ACCESSが独自に開発した情報家電・専用機器向けのコンパクトな赤外線通信プロトコルスタックです。iモード対応の携帯電話機をはじめ、多くの機器への搭載実績があります。IrCOMM、IrTran-Pを標準サポートし、赤外線決済を実現するIrFMへの対応の他に、IrMC/IrOBEX/OBEXなど豊富なオプションをご用意しています。504iシリーズよりサポートされているiアプリ連携機能「vTrigger」、MCPC※のオブジェクト交換インプリメンテーションガイドラインの仕様に準拠した「IrMC Level4」に対応しています。
当キットは、IrFrontを、日立超LSI製のH8S評価ボードにプリインストールしています。さらに、iアプリのサンプルソースコード、RS-232-C接続ケーブル、マニュアル等、評価に必要なものが一通り同梱されているため、携帯電話の赤外線通信機能を使用したサービス、対抗機のシステム設計にあたり、低コストで手軽に機能評価をすることができます。システムの応用例としては、家電機器や電子玩具の制御、電子チケット、会員証、カラオケ機器、駐車場システム等、様々な用途が考えられます。
当キットは、弊社および販売代理店にて10月末より1台30,000円で販売開始予定です。
■IrFront H8S Trial Kitの機能と特長
IrFront H8S Trial Kitは、ルネサス テクノロジ製のH8Sプロセッサ、シリアルインターフェース、ローム製のIrDAトランシーバを搭載した名刺大のボードに、IrFrontをプリインストールした評価キットです。ハード設計、ソフト移植などの工数をかけずに、赤外線を使った携帯電話との通信実験を手軽に行うことができます。また、同梱のCD-ROMにiアプリのサンプルプログラムを収録しているため、iアプリを使った通信実験も可能です。なお、IrFrontはOSレス(オペレーティング・システムのない環境)で動作します。
(本キットはIrDAでのデータ転送やiアプリの機能評価をおこなうための評価キットであり、実機開発を行うことはできません。)
【可能な機能評価】
【パッケージ内容】
【価格】
【販売元】
【製品写真】
■株式会社ACCESSについて
ACCESSは、情報家電向け組み込み型インターネットソフトの分野で市場をリードする研究開発型企業です。同社の情報家電向けブラウザソフト「NetFront®」ファミリーは、NTTドコモのiモード向け端末をはじめ、携帯電話、PDA、テレビ、セットトップボックス、ゲーム機、カーナビ、ウェブ電話、専用端末など、全世界の80以上のメーカーから発売されている情報家電端末の254機種、1億250万台以上に搭載されています。(2003年8月末現在)
なお、ACCESSは2001年2月26日に東証マザーズに株式公開しております。