IP Infusion(本社:米国カリフォルニア州、最高経営責任者:緒方 淳)は、本日、南アフリカ共和国のインターネットサービスプロバイダ(ISP)であるEvoNetが、南アフリカ国内およびアフリカ大陸における同社ネットワーク拡大を目指してEvoNetの既存レガシー技術の置き換えに際し、IP Infusionのネットワークオペレーティングシステム(OS)「OcNOS®」(オクノス)を選定したことを発表しました。
Tier 1プロバイダであるEvoNetは、年々大幅に増加してゆく帯域幅需要へ積極的に投資をしてきましたが、特に2020年はコロナ禍に代表されるような、生活様式の変化とユーザー行動の予期せぬ変化が生じ、現在そして将来にわたる抜本的なインフラ増強の必要性に迫られていました。こうした中、2020年、EvoNetは南アフリカ全土およびアフリカ大陸における同社の成長戦略を実現するため、White Box(ホワイトボックス)型ネットワーク技術への投資を決定し、高性能かつ機能豊富なルーティングおよびスイッチングネットワークソフトウェア、実績あるパートナーを探していました。
EvoNet CTO Kay Johnson氏は、
「ソフトウェアプロバイダーを入念に分析およびテストした結果、当社に最適なネットワークOSとして『OcNOS』を選定しました。IP Infusionのプラットフォームおよびサービス提供範囲への理解を深めながら、EdgecoreのハードウェアとIP Infusionのソフトウェアの導入を当社のすべてのコア/エッジルーティングとスイッチングのインフラにまで拡大しました。EdgecoreのハードウェアとIP Infusionのソフトウェアの併用により、当社は自社ネットワークを全面的にディスアグリゲーション(分離)し、ソフトウェア定義のネットワークを大規模に運用できるまでになりました。これまでは法外なコストが掛かるため達成不可能だと思われていた新たな収益ストリームも開拓しました。EvoNetは現在クライアントに最大400Gのサービスを提供することが出来ます。唯一の制限要因は未だにレガシーのインフラと複雑なネットワークトポロジーを運用するデータセンターおよび上流パートナーによる制約です。また、IP Infusionにより、導入以来、当社は運用コストの大幅な削減にも成功しています」と述べています。
現在「OcNOS」はEvoNetのネットワーク全体で使用されており、IP Infusionは6社の異なるオペレーティングシステムをすべて円滑に置き換えました。
EvoNet CEO Tim Germond氏は、
「IP Infusionは、そのシステムの簡潔さとサポートの内容において、競合他社と比べて明らかに秀でていました。レガシーシステムからの切り替えの際には、さらなるベンダーロックインやネットワークが複雑化しないことを確認することが重要でした。他ベンダーがネットワークスタック内の主要なコンポーネントに重点を置いているのとは対照的に、IP Infusionは、物理的ファイバーネットワークの運用からISPサービスまで、全面的なネットワークスタックをサポートする、クラス最高のオペレーティングシステムを提供していることがわかりました」と述べています。
また、Germond氏は、
「このたび当社には管理、監督、プロビジョニングにおいて単一の運用がもたらされましたが、この拡大においてはEdgecoreとIP Infusionが重要な役割を果たしてくれます。何千もの顧客に向けてファイバーネットワークやISPサービスを展開する中、安心してハードウェア、ソフトウェア、技術サポートを利用することが出来ます。これによって当社独自の優位性を確立することが可能です」と述べています。
IP Infusion 最高経営責任者(CEO) 緒方 淳は、
「EvoNetの事例は、レガシーのインフラから次世代インフラへの移行が複雑かつストレスの多いプロセスである必要はなく、エンドユーザーに対するダウンタイムなしに達成できるものであることを示すものです。IP InfusionはEdgecoreのハードウェアとともに、EvoNetのネットワーク全体にわたって総所有コスト(TCO)および運用コストを大幅に削減した上、これらを競合他社より俊敏かつスケーラブルなものにしました」と述べています。
Edgecore Networks 最高経営責任者(CEO) George Tchaparian氏は、
「EvoNetのWhite Box型ネットワークソリューションの構築において、EvoNetとIP Infusionと協力できたことを嬉しく思います。この度は、当社ピアリングルーター機器を利用し、EvoNetのレガシー機器を置き換え、ネットワーク容量を拡張しました。Edgecore Networksは、光、データセンター、サービスプロバイダー、エンタープライズネットワークオペレーターの幅広いユースケースにオープンなネットワーキングソリューションを提供し続けています」述べています。
「OcNOS」は、業界初となるフル機能を搭載し、モジュール設計で拡張性に優れたWhite Box型オープンネットワークソリューション向けネットワークOSです。MPLS(Multiprotocol Label Switching)からSDN(Software Defined Networking)向けAPI/プロトコルに至るまで、幅広いスイッチングおよびルーティングのサポート機能を含む、先進機能を提供します。「OcNOS」は、ハイブリッド/集中化/分散化ネットワークのサポート機機能、拡張性が高いモジュール式の高性能ネットワーク、商用シリコン上に構築された堅牢なデータプレーンを特徴としています。
■IP Infusionについて
IP Infusionは、キャリア、サービスプロバイダ、データセンター事業者向けに、ソフトウェアとハードウェアを分離(ディスアグリゲーション)して安価に柔軟にネットワークを構築し、新機能やサービスの実装を迅速に実現するWhite Box型ソリューションを提供しています。IP Infusionは、「DANOS-Vyatta edition」および「Commercial SONiC Distribution」のインテグレーター兼カスタマーサービスプロバイダーであると共に、White Box向けネットワークOS「OcNOS」および「ZebOS®」を350社以上の企業に提供しています。IP Infusionは、米国カリフォルニア州サンタクララを本拠とし、株式会社ACCESSの100%出資子会社です。
https://www.ipinfusion.com/
■株式会社ACCESSについて
ACCESS(東証一部:4813)は、1984年の設立以来、独立系ソフトウェア企業として、世界中の通信・放送、自動車、家電、出版、エネルギーインフラ業界向けに、モバイル並びにネットワークソフトウェア技術を核とした先進のITソリューションを提供しています。累計搭載実績15億台を超えるモバイルソフトウェアおよび350社以上の通信機器メーカへの豊富な採用実績を誇るネットワークソフトウェアにおける仮想化技術の開発力とノウハウを活かし、現在、組み込みとクラウド技術を融合したIoTソリューションの開発・事業化に注力しています。アジア、米国、ヨーロッパ地域の子会社を拠点に国際展開も推進しています。
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