株式会社ACCESS(本社:東京都千代田区、代表取締役社長:室伏 伸哉、以下ACCESS)は、本日、WebKitをベースにした情報家電向けブラウザの最新版「NetFront® Browser NX v2.0 DTV Profile」を開発し、提供を開始した旨を発表いたしました。最新版は、高いメモリ使用効率と、優れた安定性、移植性を実現すると共に、HbbTV※1やBBC iPlayer※2、国内VOD(Video On Demand、動画配信サービス)規格であるデジタルテレビ情報化研究会仕様、CE-HTML※3など、国内外で普及している幅広いデジタルテレビ向け放送・IPTV規格を包括的にサポートします。デジタルテレビやセットトップボックス(STB)、ブルーレイプレーヤーなどへの搭載に最適なブラウザです。
「NetFront® Browser NX」は、WebKitベースのブラウザの特長であるHTML5といった次世代のWeb標準技術との優れた互換性を確保しつつ、課題である省メモリ性の改善を追及して設計されたブラウザです。独自技術により、メモリ使用効率を大幅に向上させ、メモリ不足が及ぼす影響を最小限に抑えることで、少ないメモリ環境下でも安定した動作を実現します。また、プラットフォーム非依存の移植用APIにより実装を容易にし、製品の市場投入を加速化します。さらに独自開発のアプリケーション用APIにより、自由かつ柔軟なUIカスタマイズを可能としています。
最新版「NetFront Browser NX v2.0 DTV Profile」では、次世代のWeb標準技術の仕様であるHTML5やCSS3※4の機能強化に加えて、家電のUI向け記述言語であるCE-HTMLをサポートしています。また、欧州の放送と通信のハイブリッド規格HbbTV、英国向けBBC iPlayer v3、国内のVOD規格(デジタルテレビ情報化研究会仕様)など多彩なデジタルテレビ向け放送・IPTV規格への対応機能をオプションで拡張することが可能です。同ブラウザを採用することにより、デジタルテレビ/STBメーカーやOEM※5メーカー、サービスプロバイダなどは、リッチなウェブサイトの閲覧や多彩なインターネットサービスを実現する高付加価値のテレビ関連機器やサービスを、開発に掛かる負荷を低減しつつ、市場に速やかに投入することが可能になります。
ACCESSは、本ブラウザを通じて、世界中のメーカー、サービスプロバイダなどがWebKitをはじめとするオープンソース技術を便利に活用できる環境を提供してまいります。
「NetFront Browser NX v2.0 DTV Profile」の主な特長は以下の通りです。
なお、本ブラウザは、2012年1月10日(火)より13日(金)まで米国ラスベガスにて開催される「CES 2012」にてデモ展示を予定しています。詳細は、https://www.access-company.com/news/events/ces_2012/(英語)をご覧ください。
■株式会社ACCESSについて
ACCESSは、国内外の通信、家電、放送、エネルギーインフラ業界向けに、先進のモバイルソフトウェアおよびネットワークソフト技術を核にしたITソリューションを提供するグローバル企業です。全世界で累計10億台の搭載実績を誇る組み込み向けソフトウェア「NetFront®」シリーズやネットワークソフトウェアソリューション「ZebOS®」など、柔軟かつ拡張性が高いテクノロジにより、通信事業者、メーカー、サービス事業者などの製品・サービス開発やインフラ構築を速やかに実現します。現在、スマートフォン向けアプリシリーズ「NetFront® Life」やクラウド技術をベースにした電子出版プラットフォーム「ACCESS™ Digital Publishing Ecosystem」をはじめ、スマートフォンなどのマルチデバイス上で高付加価値サービスを実現するソリューションの開発・提供を加速しています。2001年より東証マザーズにて株式を公開(4813)し、アメリカ、アジア、ヨーロッパ地域の子会社を拠点に国際展開も推進しています。ACCESSに関する詳細はhttps://www.access-company.com/をご覧ください。
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