株式会社ACCESS(本社:東京都千代田区、代表取締役社長:鎌田 富久、以下ACCESS)の米国子会社IP Infusion Inc.(本社:米国カリフォルニア州、最高経営責任者:楢崎 浩一、以下IP Infusion)は、通信機器向けソフトウェアプラットフォームの最新版「ZebOS® 7.8」(2010年2月発表)の出荷を開始しました。最新版「ZebOS 7.8」では、新たに以下の機能が強化されています。
GMPLS(Generalized Multiprotocol Label Switching)機能
次世代光伝送技術には、インターフェース非依存で、かつネットワークの運用が簡素化された、エンドツーエンドのIP/MPLSネットワークが求められています。光ネットワーク上などで信号を転送するための技術であるGMPLSにより、通信機器メーカが必要とするシームレスなコントロールプレーン機能の搭載や、ネットワーク管理を低コストで実現することができます。
Data Center Bridging機能
多様な技術を導入しているデータセンターでは、余剰設備や、非効率な管理、またこれらに起因して設備投資や運用コストの超過といった課題を抱えています。そこで現在、データセンターにおける、電力消費、設備スペース、運用管理、コストの最適化が進められています。Data Center Bridgingはイーサネットベースの技術でデータセンターにあるスイッチファブリックを統合する機能です。「ZebOS 7.8」は、このData Center Bridgingにより、データセンター内のスイッチファブリックのトラフィックの最適化、消費電力の削減、設備スペースの節約に貢献します。
MPLS機能の耐障害性の向上
「ZebOS 7.8」では、VCCV(Virtual Circuit Connectivity Verification)、MPLS LSPs (Label Switched Paths)およびVCCV向けBFD(Bi-Directional Forwarding Detection)をサポートし、ワイヤレスバックホール(携帯端末の基幹伝送網)向けにMPLS機能の 耐障害性を向上させています 。
IP Infusionの「ZebOS」は、サービスプロバイダ、エンタープライズネットワーク、データセンター向けに、標準仕様に基づいた堅牢なソリューションを提供します。「ZebOS」はモジュール化されているため、ソフトウェア開発および移植作業を容易に行うことができます。また通信事業者のサービス提供や、通信機器メーカの製品開発工程の全般に亘り支援する「ネットワークソリューションサービス」と「ZebOS」を組み合わせることにより、包括的なソリューションを提供します。
■株式会社ACCESSについて
ACCESSは、国内外の通信、家電、放送、エネルギーインフラ業界向けに、モバイルソフトウェア技術をベースとした先進のITソリューションを提供する、グローバル企業です。携帯端末・情報家電向けブラウザ「NetFront® Browser」や、携帯端末向けプラットフォーム「ACCESS Linux Platform™」、通信インフラ機器向けプラットフォーム「ZebOS®」など、柔軟かつ拡張性が高いテクノロジにより、通信事業者、メーカ顧客などの次世代端末の開発やインフラ構築を速やかに実現します。また2008年より出版プラットフォームビジネスを展開し、携帯端末向け電子出版物販売サイト「Booker’s®」の運営や出版物の電子化サービスなど、アプリケーション上で動作する魅力的なサービスの拡充に注力しています。2001年には東証マザーズに株式を公開(4813)し、現在、アメリカ、アジア、ヨーロッパ地域の子会社を拠点に国際展開も推進しています。
■IP Infusion について
IP Infusionは、通信事業者および通信機器メーカの次世代ネットワーク(NGN)構築を支援する、先進のソフトウェア開発プラットフォームを提供しています。独自のモジュール型アーキテクチャと、業界で最も広範なサービス・プロトコルのスイートにより、IP Infusionは、世界有数の通信事業者および通信機器メーカの製品の差別化と迅速な製品の市場投入を支援しています。IP Infusionは、1999年に米国デラウェア州で設立され、カリフォルニア州サンノゼを本拠地としています。IP InfusionはACCESS CO., LTD.の100%出資子会社です。
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