株式会社ACCESS(本社:東京都千代田区、代表取締役社長:荒川 亨、以下ACCESS) は、このたびインテル コーポレーション(本社:米国カリフォルニア州サンタクララ)が発表した、Intel XScale® テクノロジに基づいた携帯機器向けの次世代プロセッサ「インテル® PXA27x プロセッサ・ファミリ」に対しACCESSの情報家電向けブラウザの最新版「NetFront® v3.1」の対応を完了したことを発表いたします。
開発コードネーム「Bulverde」として開発されていた「インテルPXA27x プロセッサ・ファミリ」は、マルチメディアや低消費電力、セキュリティを必要とする高機能な携帯電話やPDA向けに設計されています。同プロセッサ・ファミリには、この分野で必要とされる多くの最新機能が追加されており、インテル® ワイヤレスMMX® テクノロジによるバッテリ動作時間を改善しながら3Dゲームや先進的な動画向けにより高い処理性能、インテル® SpeedStep® テクノロジにより大幅な消費電力の削減、インテル® クイック・キャプチャ・テクノロジは400万画素のカメラへの対応を可能にしています。
これに対して「NetFront」は、マルチメディア拡張モジュールとして、テキスト、イメージ、サウンド、ムービー、アニメーション等の様々な形式のファイルを自由に統合したマルチメディアコンテンツの再生を可能にする「NetFront SMIL Player」、および、SVGコンテンツを多種多用な画面サイズに最適化したり、単一画面で拡大縮小表示することができる「NetFront SVG Viewer」を提供しています。さらに、Real NetWorks社のHelix DNA™ ClientやAdobe社のAdobe® Reader for NetFrontをプラグインとして実装しています。
「NetFront v3.1」は、「インテル PXA27x プロセッサ・ファミリ」の次世代に向けたモバイルソリューションを強力にサポートします。
また、コンシューマエレクトロニクス機器向けとしては世界初の組込みLinux「MontaVista™ Linux® Consumer Electronics Edition」の「インテル PXA27xプロセッサ・ファミリ」対応を発表しているモンタビスタソフトウエアジャパンとACCESSはLinuxベースの機器向けの統合ソリューションを展開ています。今回の「インテル PXA27x プロセッサ・ファミリ」環境でもACCESSはモンタビスタと共同で、端末メーカーの開発期間の短縮、及び同プロセッサベースの機器の迅速な市場投入を目指していきます。
「この度、インテル社のインテル PXA27x プロセッサ・ファミリに当社の主力製品であるNetFrontを対応し、次世代のモバイルソリューションをモンタビスタ社ともに提供できることを非常に喜んでいます。今後ますます市場が拡大する高機能なモバイル端末では、ブラウザ機能に対する要求も大きくなると認識しています。その上で、多彩な機能をサポートしたインテル PXA27x プロセッサ・ファミリに大いに期待しています。」とACCESS代表取締役社長の荒川 亨は述べています。
「インテルPXA27x プロセッサ・ファミリ環境において、ACCESS社と協業できた事をたいへん有意義に思っています。弊社のMontaVista Linux Consumer Electronics EditionとACCESS社のNetFront v3.1の組み合わせは、インテルPXA27x プロセッサ・ファミリをベースにした、次世代のモバイル端末に最適なソリューションを提供できると確信しています。」とモンタビスタソフトウエアジャパン株式会社の代表取締役社長 有馬 仁志氏は述べています。
■株式会社ACCESSについて
ACCESSは、情報家電向け組み込み型インターネットソフトの分野で市場をリードする研究開発型企業で、カリフォルニア州フリーモントに米国支店を持ち、ドイツ・オーバーハウゼンにヨーロッパ子会社、ACCESS Systems Europe GmbH、また中国・北京に中国子会社、ACCESS(Beijing)Co.,Ltd.を有し、韓国や台湾、スペインにも現地連絡事務所を運営するなど国際展開にも注力しています。同社の情報家電向けブラウザソフト「NetFront」ファミリーは、NTTドコモのiモードなどの携帯電話やPDA、テレビ、セットトップボックス、ゲーム機、カーナビ、ウェブ電話、専用端末など、全世界の90以上のメーカーから発売されている情報家電端末の275機種、1億1500万台以上に搭載(2004年1月末現在)されており、最新版では、CSS(カスケーディング・スタイルシート)、DHTML(ダイナミックHTML)をはじめとする、W3C(ワールドワイドWEBコンソーシアム)最新推奨仕様やWAP2.0に準拠するなど、ハードウェア資源の限られたNon-PC端末において、パソコンと同等のインターネット閲覧環境を実現しています。
尚、ACCESSは2001年2月26日に東証マザーズに株式公開しております。