株式会社ACCESS(本社:東京都千代田区、代表取締役社長:荒川 亨)は、この度、欧州で商用サービスが展開されている、GPRS上におけるiモードサービス対応の東芝製携帯電話「TS222i」にACCESSのマイクロブラウザ「Compact NetFront® Plus」及びTCP/IPプロトコルスタック「AVE®-TCP for Wireless」が搭載されたことをお知らせいたします。
ACCESSは、国内のiモード市場において培ってきたワイヤレスインターネット技術とノウハウをベースに、海外でのiモードサービス市場を各国オペレータや端末メーカと共に促進していきます。
■Compact NetFront Plusについて
「Compact NetFront Plus」は、2.5世代・第3世代モバイルワイアレスサービスに向けたマイクロブラウザです。これまでの「Compact HTML/iHTML」に加え、「WML1.3」および「XHTML Basic」をサポートし、HTML ベースのコンテンツとWMLベースのコンテンツのブラウジングを1つのブラウザで、シームレスに表示できます。
「Compact NetFront Plus」では、スタンダードなhttpベースのプロキシゲートウェイサーバを用意するだけで、既存のWMLベースのコンテンツサイト、C-HTML/iHTML/XHTMLベースのポータルサイトやオープンサイトとシームレスに接続することができるので、オペレータは少ない投資でサービスを開始することができます。インターネット標準のTCP/IPプロトコルにより、これまでのWAPゲートウェイのように、プロトコル変換サーバを介することなく、ダイレクトにコンテンツサーバにアクセスできます。さらに、SSLによるセキュアな通信を利用できますので、携帯電話機からコンテンツサーバまで、End-to-Endのセキュリティが確保され、モバイルコマースやバンキングなどにも適しています。またHTMLベースのコンテンツは誰にでも作成が容易で、携帯電話の一般ユーザが気軽に"My home page"を作るといった楽しみも可能にします。携帯電話機メーカーは、1つのブラウザですべてのコンテンツをサポートすることができ、メモリコストの節約やソフトウェア開発期間の短縮により、世界市場において、競争力のあるデバイスを投入することができます。
ACCESSはこの「Compact NetFront Plus」に加え、IPv6/IPv4デュアル対応のプロトコルスタック「AVE-TCP for Wireless」や、Javaテクノロジーとの互換性を保証する"Sun Authorized Virtual Machine"のステータスを取得し、Sun社のJ2MEのCLDC(Connected Limited Device Configuration)とMIDP(Mobile Information Device Profile)仕様に完全互換である携帯電話用のJavaバーチャルマシン「JV-Lite®2 Wireless Edition」、セキュア通信プロトコルおよび暗号モジュール「AVE-SSL」など、ワイヤレスインターネットに必須のミドルウェアやOSもトータルで提供いたします。
■株式会社 ACCESSについて
ACCESSは、情報家電向け組み込み型インターネットソフトの分野で市場をリードする研究開発型企業で、カリフォルニア州フリーモントに米子会社、ACCESS Systems America, Inc、ドイツ・オーバーハウゼンにヨーロッパ子会社、ACCESS Systems Europe GmbH、また中国・北京に中国子会社、ACCESS (Beijing) Co.,Ltd.を有し、韓国や台湾、スペインにも現地連絡事務所を運営するなど国際展開にも注力しています。同社の情報家電向けブラウザソフト「NetFront」ファミリーは、NTTドコモのiモード向け端末をはじめ、携帯電話、PDA、テレビ、セットトップボックス、ゲーム機、カーナビ、ウェブ電話、専用端末など、全世界の90以上のメーカーから発売されている情報家電端末の267機種、1億800万台以上に搭載されており、(2003年10月末現在)最新版では、CSS(カスケーディング・スタイルシート)、DHTML(ダイナミックHTML)をはじめとする、W3C(ワールドワイドWEBコンソーシアム)最新推奨仕様やWAP2.0に準拠するなど、ハードウェア資源の限られたNon-PC端末において、パソコンと同等のインターネット閲覧環境を実現しています。
尚、ACCESSは2001年2月26日に東証マザーズに株式公開しております。