株式会社ACCESS(代表取締役社長 荒川 亨、以下ACCESS)は、このたび、Linuxに対応した情報家電向けブラウザ『NetFront® v3.1 SDK for Linux』の試用版を、無償ダウンロードにて提供開始することを発表いたします。当試用版は、弊社ホームページにて、Qtopia/Qt/Embedded版を本日12月22日よりご提供開始し、2004年1月初旬よりGTK版をご提供する予定です。尚、本パッケージには、モンタビスタ社のMontaVista Linux Professional Edition 3.0およびMontaVista Graphics、トロールテック社のQt/Embedded およびQtopiaの評価版がバンドルされており、ダウンロードしてすぐにこれらの実行環境上でNetFrontブラウザを動作させることが可能です。
NetFront v3.1 SDK for Linuxは、情報家電向けブラウザ『NetFront v3.1』のLinux版SDK開発キットです。世界中で最も利用されている組込みLinux開発プラットフォームのひとつであるMontaVista Linuxに対応し、GUI環境としてMontaVista Graphics/GTK、QtopiaおよびQt/Embeddedをサポートいたします。コンスーマーエレクトロニクス分野での組み込みLinuxの普及が進む中、Linuxをベースとした情報家電・組み込み機器の開発に向け、NetFrontブラウザを短期間で移植・カスタマイズすることができます。 製品版は2003年12月下旬から1月にかけて、GTK版、Qt/Embedded/Qtopia版を順次リリースいたします。
「ACCESS社とモンタビスタの共同ソリューションの評価版を、ダウンロードにより入手可能となったことは、素晴らしいことだと思っています。このソリューションは、ユーザの製品化を加速するものです。」
と、モンタビスタソフトウエアジャパン株式会社代表取締役社長の有馬仁志氏は語っています。「NetFrontを統合することで、実証済み、スケーラブル、堅牢、かつセキュアなミニ ブラウザ ソリューションを世界中の組込み開発コミュニティに提供可能となります。」
NetFront v3.1では、一般サイトを横スクロール・バーの操作なしで、スマートフォン等の小型ディスプレイに最適化したレイアウトで閲覧できる表示モード Smart Fit Rendering TMや、ブラウザからデバイスのハードウェアを監視および制御するDirect Connect ™など、多くの機能が新しく追加されています。このことによりNetFrontは、よりストレスのないインターネット閲覧を実現するだけでなく、情報家電および組み込み機器に向けた新しいサービスを提供することが出来ます。
■NetFront v3.1 SDK for Linux(試用版)について
■株式会社ACCESSおよびNetFrontについて
ACCESSは、情報家電向け組み込み型インターネットソフトの分野で市場をリードする研究開発型企業で、カリフォルニア州フリーモントに米子会社、ACCESS Systems America, Inc、ドイツ・オーバーハウゼンにヨーロッパ子会社、ACCESS Systems Europe GmbH、また中国・北京に中国子会社、ACCESS (Beijing) Co., Ltd.を有し、韓国や台湾、スペインにも現地連絡事務所を運営するなど国際展開にも注力しています。同社の情報家電向けブラウザソフト「NetFront」ファミリーは、NTTドコモのiモード向け端末をはじめ、携帯電話、PDA、テレビ、セットトップボックス、ゲーム機、カーナビ、ウェブ電話、専用端末など、全世界の90以上のメーカーから発売されている情報家電端末の267機種、1億800万台以上に搭載されており(2003年10月末現在)、最新版では、CSS(カスケーディング・スタイルシート)、DHTML(ダイナミックHTML)をはじめとする、W3C(ワールドワイドWEBコンソーシアム)最新推奨仕様やWAP2.0に準拠するなど、ハードウェア資源の限られたNon-PC端末において、パソコンと同等のインターネット閲覧環境を実現しています。尚、ACCESSは2001年2月26日に東証マザーズに株式公開しております。