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住友商事様 物流現場が生んだ住友商事の業務可視化システムをACCESSが開発から運用まで一括提供

住友商事様(以下、同社)では同社グループ全体の重要事業領域である物流業界における人手不足の解消、物流センター業務の可視化・効率化、人材の定着化が大きな課題でした。そこで同社は、物流センターにおける業務をリアルタイムに可視化し、作業の進捗と物流量の変化(波動)に柔軟に対応しながら必要な人員を配置して業務を効率化する物流業務可視化システム「Smile Board Connect」の開発に着手。その開発パートナーにACCESSを選定しました。物流業界全体のデジタルトランスフォーメーション(DX)を推進する同社と、それをシステム開発で支えるACCESSの取り組みを紹介します。

物流センターの業務全体を
リアルタイムに「見える化」したい

総合商社である同社は、インフラ、金属、輸送機・建機、エネルギー等、幅広い領域でグループの強みである総合力を発揮しながらグローバルに事業を展開しており、物流事業も同社がインフラ領域で手がける重要な事業領域のひとつ。人手不足が深刻化する中、特に物流センターでは日々の物流量の変化(波動)に応じた適切な人員の配置、入出庫管理や在庫管理といった倉庫業務の効率化が大きな課題となっていました。

こうした課題の解決には、ロボットや自動化機器の導入・活用による自動化や効率化が期待されていますが、同社はそれらと同等に、既存の人員を適切かつ効率的に配置することでより大きな効果が得られることを確信していました。

「Smile Board Connect」は、同社のグループ会社で、総合通販「ベルメゾン」の物流業務を担うベルメゾンロジスコ社での上記課題が起点となり、物流センターの業務を可視化・効率化できる本システムの開発に取り組みました。

ベルメゾンロジスコ社
ベルメゾンロジスコ社 
美濃加茂ディストリビューションセンター

ベルメゾンロジスコ社は国内2拠点を構え、毎日平均500名程度が出勤し倉庫作業に従事していましたが、通販・EC事業は商品の出荷波動が大きく、急に忙しくなったり、想定していたよりも入出荷の量が少なかったりということが頻繁に発生します。物流量の変化に柔軟に対応するには、物流センター全体の業務や状況を見据えながら、人員が不足している工程と余剰人員が発生している工程を正確に把握し、適切に人材を再配置することが求められます。

しかし、当時のベルメゾンロジスコ社では、部門ごとに表計算ソフトで作成したファイルで作業の投入人員計画を作成し、ホワイトボードで人員配置指示を管理していたため、「今、どの部門に人が足りなく、どの部門で人が余っているのか」をリアルタイムに把握することが困難でした。

こうした課題の解決には、物流センターにおける従業員ごとの作業進捗を可視化し、その実績データを収集、蓄積、分析し、リアルタイムに手を打つことを可能とするシステムが必要です。同社は物流センターが独自に大規模な投資をしなくても導入・活用できるようにサブスクリプションで利用できるクラウドシステムの開発を目指しました。そして、その開発パートナーにACCESSを選定しました。

「勘と経験」から脱却
データで波動を予測し人材配置を最適化

ACCESSを開発パートナーに選定した理由について、同社は「ACCESSが、APN(AWSパートナーネットワーク)の認定を受けている等、AWSを活用したクラウドシステムの構築、開発の知見や実績が豊富だったこと」をあげています。また、ACCESSが2018年2月に国内で初めて「AWS IoTコンピテンシーパートナー」のPlatform Providersカテゴリに選ばれたこと等も踏まえ、「技術力の高さを評価しました」と選定のポイントを示します。

同社とACCESSは、物流センターの業務可視化ソリューション「Smile Board Connect」をAWS上に開発。ベルメゾンロジスコ社に導入して、約半年間の実証期間を経てブラッシュアップし、2022年4月から物流業界向けにリリースを開始しました。同社では、この約半年間の実証期間でさまざまな導入効果を実感されたようです。まずは、物流センター業務の「見える化」です。「Smile Board Connect」を活用すれば、WMS(倉庫管理システム)連携機能で物流センターの現場の作業計画を取り込み、ダッシュボード機能で各作業工程の進捗をリアルタイムで可視化できます。それによって人員が不足して作業の進捗が遅れている部門に余剰人員を素早く配置し直すといった柔軟な対応もできるようになります。

さらに、物流センターでの倉庫業務のデータを蓄積していくことによって、そのデータを作業計画の立案に役立てることもできます。蓄積したデータをもとに計画を立案することで、予測精度も高まり、適切な人員配置で業務効率も向上すると期待されています。

同社からは「物流センターの現場管理者が『勘と経験』で波動の変化を予測し、作業計画を立て、スタッフの配置まで決めている現状を、『Smile Board Connect』で作業計画の作成、作業進捗に応じたスタッフの適切かつ流動的な最適配置を可能とするソリューションを生み出すことができました」と効果を示します。

Smileboard CONNECT

お悩み 1 コストの根拠を上司・お客様にうまく説明ができない…

担当者のエクセル、ホワイトボードなど、データが散逸しているため、ロジカルに状況や単価の根拠を説明できない。
担当者のエクセル、ホワイトボードなど、データが散逸しているため、
ロジカルに状況や単価の根拠を説明できない。
データの一元管理で、物流センター全体の可視化を実現
作業計画、現場での指示、作業実績を一元データ管理することで、コストの内訳・根拠をロジカルに説明。

お悩み 2 日々のトラブル対応に追われている…

レポート作成などの管理業務、現場の作業サポート、従業員のメンタルケア。トラブル、計画変更対応に追われる日々。
レポート作成などの管理業務、現場の作業サポート、従業員のメンタルケア。
トラブル、計画変更対応に追われる日々。
これで解決 クラウドでリアルタイムに進捗管理
いつでもどこでも個人別/工程別進捗の遅れや進み過ぎに手を打てるので、
時間と神経を使わずに目標達成。

ベルメゾンロジスコ社における活用例

出荷波動への柔軟な対応力

出荷波動への柔軟な対応力

「Smile Board Connect」を活用し、季節やイベント等による出荷量の増減といった、通販特有の波動に柔軟に対応できる人的リソースと庫内オペレーション体制を構築。ベルメゾンロジスコ社のお客様ビジネスの売上拡大に貢献しています。
DXによる人員配置の最適化

DXによる人員配置の最適化

倉庫内作業の計画と実績のデータを、「Smile Board Connect」で一元管理し、見える化。ベルメゾンロジスコ社では、人員配置の最適化により、さらなる効率化と作業員がより働きやすい環境づくりを目指しています。

物流DXの推進をACCESSは
技術開発の側面から支援していく

同社では既に、「Smile Board Connect」を他の複数の物流会社にも展開する取り組みを進めています。今後は、物流業界や物流センターの多様化・複雑化するニーズを取り入れながら「Smile Board Connect」をさらにブラッシュアップしていく考えです。

「Smile Board Connect」は、物流センター等、物流現場の作業を見える化し、効率化するシステムです。今後、物流業界のさまざまなニーズを取り入れていくことで、物流センターに限らず、物流業界全体が抱える課題解決にも効果を発揮できるシステムへと機能が充実していくことも考えられます。同社は「Smile Board Connect」を開発、提供開始したことについて、「物流業界全体におけるDX推進の第一歩を踏み出した段階といえるでしょう。さらに機能を充実させるといったことも検討し、物流全体のDX推進を支援していきたいと考えています」と語ります。
同社のその歩みをACCESSは技術開発の側面から支援していきます。

お客様コメント

ACCESSを評価したポイントは、AWSをはじめとするシステム開発の実績が豊富にあることで、技術面での信頼を持てたことです。「Smile Board Connect」の開発から運用までを一括して任せられるパートナーとして最適でした。「Smile Board Connect」の開発を実際に進めていくにあたって、住友商事が持つ物流現場に対する知見に加え、ベルメゾンロジスコ社の現場の声を反映しながら、一緒に開発できたことに満足しています。現場の声を取り入れて開発したことで、現場に寄り添ったシステムができたことが「Smile Board Connect」の強みだと考えているとともに、現在も正に機能・サービスを拡充している段階ですので、今後も信頼するパートナーとして一緒に歩んでいきたいと考えています。

導入企業プロフィール

住友商事株式会社

住友商事株式会社

所在地:東京都千代田区大手町2-3-2 大手町プレイス イーストタワー
設立:1919年(大正8年)12月24日
資本金:2,200億円
従業員数:単体:5,257名(2022年9月30日現在)/連結:75,487名(2022年9月30日現在)
事業概要:全世界に展開するグローバルネットワークとさまざまな産業分野における顧客・パートナーとの信頼関係をベースに、多様な商品・サービスの販売、輸出入および三国間取引、さらには国内外における事業投資など、総合力を生かした多角的な事業活動を展開

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AWS パートナーネットワーク(APN)

ACCESSではAWSを活用し、様々な業界の課題解決へ向けたDX/IoT開発、クラウド構築から運用保守まで総合的にご支援いたします。APNにおいて、高い技術力と豊富な開発実績を有するパートナーのみに付与される、APN最上位の資格である「APNアドバンスドテクノロジーパートナー」の認定を受けているACCESSでは、AWS コンピテンシープログラム 「IoT コンピテンシー」とAmazon CloudFront パートナー 「CloudFront デリバリー」の認定を取得しています。ワンストップでビジネス創造・開発、そして、運用までお客様のDX/新規ビジネス創造の取り組みを、共同推進型/伴奏型でご支援いたします。

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ACCESSのDX/IoTプロフェッショナルサービスは、企画設計からシステム開発まで一貫してサポートいたします。 サービス設計、開発、運用、データ分析のサイクルを継続的に回すことにより、お客様のビジネス拡大を支援し、顧客満足度を最大化いたします。 さらに、データ分析の結果をもとにサービス設計を改善し、お客様のニー ズに合った最適なサービスを提供いたします。