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アクティオ様 建機レンタル最大手のアクティオがACCESSと組んで建設現場の安全訓練用VRソリューションを共同開発・提供

建設機械レンタルのリーディングカンパニーであるアクティオ様(以下、同社)。同社では、建機をレンタルするだけではなく、建設会社などお客様の課題を一緒に解決するコンサルティングを組み合わせた「レンサルティング」に取り組んでいます。その一環として、建設現場で発生するさまざまな事故やトラブルを、建設会社と一緒に防ぐ取り組みにも注力。建設会社が、現場の作業者を対象に実施している安全教育研修の効果をより高める施策を検討していました。
同社はACCESSと協業し、「建設現場の安全訓練システム」を共同開発。HMD(ヘッドマウントディスプレイ)とVR(バーチャルリアリティ)で、建機の使用にともなう事故を疑似体験できる仕組みを構築。建設会社向けに教育研修用VRシステム「Safety Training System VR of AKTIO」として提供し、建設現場のヒヤリ・ハットや事故の防止に貢献しています。同社の取り組みを紹介します。

「座学」中心の教育研修では建設現場の事故リスクを「身を持って」体感できない

アクティオ様エントランス

建設業の労働災害での死傷事故は減少傾向にありますが、ここ数年は年間約15,000件が発生するなど横ばいの状態です。事故が起きるとその現場での作業が一定期間、ストップしてしまうため、工期が遅れるなど建設プロジェクトにも支障が出てしまいます。建設現場では、安全第一とあわせて、工期厳守の視点からも事故防止が重視されています。

建設会社では、これまで、建設現場での作業者の「不安全行動」や「事故の危険性」について座学を中心に教育研修を実施してきました。しかし、座学では「どういった行動が事故につながるのか」を具体的に体感できないといった課題がありました。「身をもって実感できるような研修」が求められていました。

そこで、同社はACCESSと協業し、「建設現場の安全訓練システム」を共同開発。VRによる建設現場の安全訓練システム「Safety Training System VR of AKTIO」として、建設会社への提供を開始しました。

ACCESSを「建設現場の安全訓練用5K対応VRシステム」の開発パートナーとして決定したポイントについて、ACCESSの組み込みソフトウェアにおける高い技術力と実績に加えて、ACCESSの取り扱うHMDの性能が高く、「スーパーリアルな映像で実際の事故を疑似体験できたこと」、さらにはコンテンツ制作といった総合力をあげています。

まずはVRシステムですが、一般的なVRシステムのHMDでは視野角が110度程度と人間の視野よりも狭く、「実際の『見え方』を再現できない」(没入感が弱い)、「VR酔い」など安全教育に使用するには課題がありました。それに対し、「建設現場の安全訓練用5K対応VRシステム」には、視野角が広い台湾のStarVR Corporation(以下、StarVR)のHMDが採用されています。StarVRのHMDは、視野角が人間の視野角と同程度の210度もあるため、高精細・高解像度な映像で、深い没入感を実現していまです。

ACCESSが海外に多くのグループ会社を持ち、グローバル展開していることで、「海外の先進的なハードウェアを調達して組み合わせるなど、ソリューションの提案に柔軟性と拡張性が期待できた」ことも選定のポイントでした。

さらに、安全訓練用のコンテンツの制作でも、ACCESSのさまざまな提案が評価されました。例えば、ショベルカーの安全訓練では、実際のコントローラーを使った訓練設備を提案し、実際のショベルカーの操作をVRで体感しながら、安全訓練ができるようにしました。

建設現場の「危険」を「安全に」体験しヒヤリ・ハットや事故防止に貢献

実際にVRによる建設現場の安全訓練システム「Safety Training System VR of AKTIO」を活用した建設会社などのお客様からは、「安全訓練に高い効果が期待できる」といった声が聞かれています。具体的には、作業者がHMDを装着し、疑似的に不安全行動を体感することで、「実際の作業では、どこに危険な箇所があるか」、「不安前な行動が、どのような結果をもたらすのか」を、身を持って知ることができ、「建設現場の『危険』を『安全に』体験できること、安全意識が格段に高まった」といった効果が上がっています。

同社では、今後、ACCESSとの協業をさらに進展させて、建設業界向けにVRだけではなく「xR」を活用した新たなソリューションを展開することも視野に入れています。例えば、仮想空間の中に実際の設備や機器を模した設備を配置して操作できるようにするMR(Mixed Reality)グラスを使った遠隔支援ソリューション、コンピュータ上に実際の建物と同じ立体モデルを構築するBIM(Building Information Modeling)のデータをHMDで確認しバーチャル空間での施行を体験できるソリューションなどです。

同社は、「今後、ACCESSとはIoT全般でも協力関係を強めていきたい。当社がレンタルした建機の位置情報や稼働状況を、センサーデバイスでリアルタイムにモニタリングして管理する仕組みや建機のメンテナンスのタイミングなどを知らせてくれるソリューションなどだ。コスト削減や業務効率化が実現できるようなトータルソリューションの提案を、ACCESSには期待している」と語ります。両社の関係は協業から共創へと進化していくようです。

お客様コメント

当社が建機をレンタルしている建設会社様でも従業員の安全研修には力を入れています。ただ、座学が中心の研修なので、現実感が薄く、身に付きにくいという課題がありました。とはいえ、事故を実際に体験することもできません。そんな時、ソフトウェア開発では豊富な実績を有するACCESSからStarVRを提案していただきました。HMDは市販も含めてたくさんの製品がありますが、StarVRは高精細、高解像度で性能が抜きん出ていました。StarVRは台湾メーカーの製品で、まだ国内で多く利用されていなかったので、サポートの面で不安がありましたが、ハードウェアにトラブルが発生した時はメーカーに働きかけてくれるなど、ACCESSが積極的にフォローしてくれたので安心でした。当社のお客様からは「建設機械のレンタルとセットで研修までカバーしてもらえる」と好評で、お客様満足度も向上していると感じています。

導入企業プロフィール

株式会社アクティオ

所在地:東京都中央区日本橋3-12-2 朝日ビルヂング7階
設立:1967年1月10日(昭和42年1月10日)
資本金:5億円(アクティオホールディングス 100億円)
従業員数(連結):8,393名(2020年12月31日現在)
事業概要:建設機械レンタル 建設用機械器具等のレンタル・リース・販売及びこれらに付随する業務

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ACCESSのDX/IoTプロフェッショナルサービスは、企画設計からシステム開発まで一貫してサポートいたします。 サービス設計、開発、運用、データ分析のサイクルを継続的に回すことにより、お客様のビジネス拡大を支援し、顧客満足度を最大化いたします。 さらに、データ分析の結果をもとにサービス設計を改善し、お客様のニー ズに合った最適なサービスを提供いたします。