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プレスリリース

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2003.08.27

プリント

ACCESS、チャイナ・ユニコムにJavaソリューションを提供

株式会社ACCESS(本社:東京都千代田区、代表取締役社長:荒川 亨、以下ACCES)は、当社の中国子会社 ACCESS(Beijing)Co., Ltdが、中華人民共和国における第2の通信事業者、中国聯合通信有限公司(本社:北京、以下チャイナ・ユニコム)より、同社のCDMA2000 1xネットワークを利用した独自仕様のJavaソリューション「U-Java」に関する技術提供パートナーとして選定されたことを発表致します。

今後ACCESS及びACCESS(Beijing)Co.,Ltdは、中国の政府系企業、ZRRT Communication Technology Co., Ltd.社(以下ZRRT社)と協力して、チャイナ・ユニコム独自仕様のJavaである「U-Java」の仕様を策定、ACCESSの既存のJava実行環境「JV-Lite®2」をベースに「U-Java」仕様に準拠したJava実行環境を提供してまいります。なお、ZRRT社は付加価値通信サービスを展開している企業で、ACCESSとともにチャイナ・ユニコムのパートナーとして選定されています。

ACCESSは昨年締結したチャイナ・ユニコムとの契約に基づき、既に19社の携帯電話にマルチメディアメッaセージングソフトを提供しております。今回の発表はこれに次ぐ技術提供となります。

チャイナ・ユニコム 付加価値データサービス部門 Vice General ManagerのXiaoping Zhou氏は、
「ACCESS社は携帯端末向けJavaソフトウェアやソリューションの開発経験や実績も豊富で、そのようなACCESS社のトータルサポートのもと、わたしどもは弊社のCDMAの加入者に対し、ユニークで魅力的なJavaソリューションを提供できることと確信しています。」と述べています。

株式会社ACCESS 代表取締役社長 兼CEO、荒川 亨は、
「この度、メッセージングソフトの提供だけでなく、チャイナ・ユニコムのJavaへの取り組みに仕様策定から参画することができ大変嬉しく思います。当社の今までのJavaに関する経験や実績を生かし、チャイナ・ユニコムのJavaサービスを成功に導いていきたいと考えます。日本のように携帯電話でJavaが利用できるようになることにより、中国のモバイルインターネットがより楽しく便利なものになると確信しています。」と述べています。

なお、現段階では、本件が今期の業績に与える影響は軽微ですが、見通しが明らかになり次第、発表いたします。

■JV-Lite 2について
JV-Lite2はSun Microsystemsが認定する組み込み機器向けJava実行環境です。14以上のOEMメーカにライセンスを供与、200万コピー以上の出荷実績を有するオリジナル(クリーンルーム)実装のJavaモジュール「JV-Lite」の実績をベースに開発されました。JV-Lite2はメモリやCPUパワーが限られたシステムにあわせて最適化されており、Linux、VxWorks、μITRON、Pocket PC等の各種OS上で動作します。Sun Microsystemsが提唱する組み込み向けのJavaには、JDK 1.1をベースにしたPersonalJavaと、Java2 Platform Micro Edition(J2ME)があります。PersonalJavaは、多くのJDK 1.1ベースのJavaアプリケーション及びアプレットに対応するJava仕様であり、J2MEはConnected Limited Devices Configuration(CLDC)というカテゴリで携帯電話などに向けたJava 仕様になっています。ACCESS のJV-Lite2は現在、それぞれの仕様に準拠した次のようなラインアップを用意しています。

  • JV-Lite2 Wireless Edition:
    J2ME CLDC 1.0+Profiles(MIDP 1.0a/DoJa)互換
  • JV-Lite2 Personal Edition:
    PersonalJava 1.2a互換

■チャイナ・ユニコムについて
チャイナ・ユニコムは中国第2の電話通信事業者で、携帯電話事業、長距離通話事業、国際通信事業、ポケベル事業、データ通信等を行っています。中国の潜在的なマーケットの見地からすると、チャイナ・ユニコムは全世界でも屈指の通信事業者といえるでしょう。また、最近では携帯電話事業において、GSM方式とCDMA方式両方のサービスを運営している中国で唯一の企業です。2003年6月現在で総加入者数約7000万人を有し、2002年度の売上高は約400億中国元にのぼります。

■ZRRT Communication Technology Co., Ltdについて
ZRRT Communication Technology Co., Ltdは中国の政府直轄企業体Zheng Rong Enterprise Groupの子会社で主に付加価値通信サービスを展開している企業です。またZRRT社は海外のソフトウェア及びソリューションを現地語化して中国の通信業界向けに提供しています。尚、2002年度のZheng Rong Enterprise Group全体の売上高は250億中国元以上です。

■株式会社ACCESSについて
ACCESSは、情報家電向け組み込み型インターネットソフトの分野で市場をリードする研究開発型企業で、カリフォルニア州フリーモントに米子会社、ACCESS Systems America, Inc、ドイツ・オーバーハウゼンにヨーロッパ子会社、ACCESS Systems Europe GmbH、また中国・北京に中国子会社、ACCESS (Beijing) Co.,Ltd.を有し、韓国や台湾、スペインにも現地連絡事務所を運営するなど国際展開にも注力しています。同社の情報家電向けブラウザソフト「NetFront®」は、テレビ、セットトップボックス、ゲーム機、PDA、ワープロ、カーナビ、ウェブ電話、専用端末などを中心に、国内外の主要メーカー多数に採用されています。また、小型情報機器向けのマイクロブラウザ「Compact NetFront®」は、NTTドコモのiモード向け端末などを出荷しているメーカー多数に採用されています。現在、80以上の主要メーカーから244機種、約9220万台のNetFront、Compact NetFront搭載製品が出荷されています。(2003年5月末現在)
なお、ACCESSは2001年2月26日に東証マザーズに株式公開しております。

  • NetFront及びCompact NetFrontは、株式会社ACCESSの日本国における登録商標です。
  • 「iモード」は株式会社NTTドコモの登録商標です。
  • その他、文中に記載されている会社名、商品名は各社の商標または登録商標です。